コシヒカリの冬季代かき不耕起乾田直播栽培における分げつ特性

タイトル コシヒカリの冬季代かき不耕起乾田直播栽培における分げつ特性
担当機関 愛知県農業総合試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者 小出俊則
井上正勝
伊藤幸司
吉田朋史
発行年度 1998
要約 冬季代かき不耕起乾田直播栽培において、苗立数が50~300本/m2の範囲では、苗立数が多い場合には、1次有効分げつと1穂籾数の減少で、苗立数が少ない場合には、2次有効分げつと1穂籾数の増加により面積当たりの籾数が補償され収量の変動幅が小さくなる。
背景・ねらい 不耕起乾田直播栽培では、硬い土壌に深く播種されるため、分げつ体系が慣行栽培とは異なる。また、慣行栽培では栽植密度が変動した場合は補償作用により収量の変動幅が減少するが、不耕起栽培における補償作用の機構は詳しく検討されていない。そこで、愛知式不耕起乾田直播機を用いた冬季代かき不耕起乾田直播における分げつ体系を苗立数との関係から検討した。
成果の内容・特徴
  1. 1次分げつ数及び有効1次分げつ数は、苗立数が少ない場合は増加し、その傾向は高位節ほど著しい(図1)。
  2. 苗立数少ない場合、2次分げつ数及び有効2次分げつ数も増加する(図1)。
  3. 1穂籾数は苗立数が少ないと増加する。また、苗立数が少ないほど、1次分げつの1穂籾数は主稈の1穂籾数に近い数になる(図2)。
  4. 主稈、1次・2次分げつ別の精玄米粒重割合は、苗立数の低下にともない、主稈の寄与割合が低下し、2次分げつの割合が増加する(図3)。
  5. 以上により、苗立数50本/m2~300本/m2の範囲では、m2当たり総籾数が補償され、収量・外観品質の変動は小さくなる(図4)。
成果の活用面・留意点
  1. 本成果は、愛知式不耕起播種機を用いたコシヒカリの4月下旬~5月上旬播種で、不耕起コシヒカリ専用肥料を用い、基肥窒素量を慣行移植同程度(8kg/10a)とした場合に適応できる。
図表1 215674-1.gif
図表2 215674-2.gif
図表3 215674-3.gif
図表4 215674-4.gif
カテゴリ 肥料 乾田直播 播種 不耕起栽培

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