タイトル |
レール走行式摘採機における回転式バケットを用いた収穫葉の回収作業 |
担当機関 |
静岡県茶業試験場 |
研究期間 |
1998~1998 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1998 |
要約 |
レール走行式摘採機による収穫作業の能率向上と省力化を図るため、回転式 バケットに収容された収穫葉を枕地のホッパに移す方法を考案し、試作機を開発した。本方式により、作業強度が低減し、作業能率が30%程向上すると考えられる。
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背景・ねらい |
現在、市販されているレール走行式摘採機は、摘採された新芽の収容に可搬型摘採機用の収葉袋を用いる方式になっている。荷台前方部のフックに取り付けられている収葉袋の交換は重労働で、これに費やす時間は、収穫の全作業時間の40%を占めている。そこで、収穫葉を高能率で省力的に回収できる装置を開発する。
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成果の内容・特徴 |
- 収葉装置は、アルミフレームに金網を張り付けたバケットである(図1、写真1)。
- 1うねの収穫が終わり枕地に戻ると、バケットは油圧シリンダーにより90゜回転して、収穫葉は装置下部のホッパに移される(図1、写真1)。
- バケットが空になった摘採機は、引き続いて次の茶うねの収穫作業が可能である。ホッパ内の収穫葉は、摘採機が1うねの収穫を終わり再び枕地に戻るまでの時間(長さ30mの茶うねで3~4分間)に運搬車等に移すことが可能である。
- 現行市販機種による10a当たり作業は90分とされているが、この方式では60分に短縮できると考えられる。
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成果の活用面・留意点 |
- 本装置は、現在、試作段階であるが、油圧駆動であるため重量が300kgとなっている。市販化を目指して改良していく過程において、抜本的な軽量化が必要である。
- 市販時期と価格は未定である。
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図表1 |
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カテゴリ |
市販化
省力化
茶
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