タイトル |
水稲「あさひの夢」の認定品種採用 |
担当機関 |
群馬県農業試験場東部支場 |
研究期間 |
1996~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
水稲「あさひの夢」は耐倒伏性が強く、多収、良質・良食味の中晩生種であり、縞葉枯病抵抗性を有することにより認定品種に採用する。
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背景・ねらい |
本県東部地域の主力品種である「月の光」は栽培性・収量・品質は優れているが、食味が劣り、作付け・販売不振となっている。そこで、食味が良く、縞葉枯病抵抗性を持ち、その他諸特性が優良な品種を選定する。
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成果の内容・特徴 |
「あさひの夢」は、愛知県農業総合試験場において「愛知70号」(後の「あいちのかおり」)を母、「愛知56号」(後の「月の光」)と「愛知65号」の一代雑種(F1)を父として交配し育成された。
- 出穂期は「月の光」より1~3日、成熟期は1~4日遅い中晩生種である。
- 稈長は「月の光」よりやや短く、「ゴロピカリ」より10cm程度短い。
- 穂長は「月の光」、「ゴロピカリ」並で、穂数は「月の光」、「ゴロピカリ」より多い。草型は偏穂重型である。
- 耐倒伏性はほぼ「月の光」並で、「ゴロピカリ」よりやや強い。
- 収量性は「月の光」並で、「ゴロピカリ」よりやや優れる。
- 千粒重は「月の光」並で、「ゴロピカリ」より小さい。
- 玄米品質は「月の光」並で、「ゴロピカリ」より優れる。
- 玄米のタンパク含量は「月の光」より低く、ほぼ「ゴロピカリ」並である。
- 食味は「月の光」より優り、「ゴロピカリ」並である。10.縞葉枯病抵抗性を有する。
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成果の活用面・留意点 |
- 普及地域及び面積は主に東部の早植え地帯(月の光代替え栽培面積1,800ha)とし、熟期がやや遅いため、収量・品質を確保する面から移植晩限を6月15日とする。
- 良食味米生産のため、適正施肥量は基肥N0.5、追肥N0.2kg/aとする。
- 認定品種は奨励品種に準ずるが、適用範囲又は市場性等に未確認の事項があるため、暫定的に県が普及する品種を言う。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
縞葉枯病
水稲
施肥
抵抗性
品種
良食味
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