タイトル |
こんにゃく精粉長期貯蔵のためのアルミ蒸着フィルム袋を利用した簡易な品質保持法 |
担当機関 |
群馬県農業試験場 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
こんにゃく精粉はポリ袋詰め後6ヶ月経過した時点で、粘度は20%程度低下する。貯蔵にアルミ蒸着フィルム袋を用いることにより、3年以上の長期保存においても現行のポリ袋に比べ粘度低下を抑えることができる。
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背景・ねらい |
こんにゃくは流通価格が不安定なため、流通対策事業として精粉の長期保管を行っている。現行のポリ袋包装・常温保存では越夏すると粘度が急激に低下することが知られており、また、経費面から常温保存による簡易な品質保持方策が望まれている。そこでアルミ蒸着フィルム袋を用いてこんにゃく精粉の長期品質保持の可能性を検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 慣行ポリ袋、アルミ蒸着フィルム袋とも越夏し6ヶ月経過後には、精粉粘度は製粉加工・袋詰め時に比べ20%前後低下する。その後越冬する6ヶ月では精粉粘度の低下はほとんど認められない(図1)。
- 慣行ポリ袋貯蔵での精粉粘度は2年目以降年間10%前後でほぼ直線的に低下する。アルミ蒸着フィルム袋貯蔵では2年目までは慣行ポリ袋と同程度であるが、3年目以降も慣行ポリ袋に比べ精粉粘度の低下は小さい(図1)。
- 4年間貯蔵後の精粉を用いて加工した板こんにゃくはアルミ蒸着ポリ袋貯蔵の方が慣行ポリ袋より硬い製品となる(表1)。
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成果の活用面・留意点 |
慣行袋は152円/袋、アルミ蒸着フィルム袋は235円/袋である。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
加工
こんにゃく
長期保存・貯蔵
品質保持
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