制限給餌による肉用鶏ふん排泄量の低減

タイトル 制限給餌による肉用鶏ふん排泄量の低減
担当機関 静岡県中小家畜試験場
研究期間 1999~2000
研究担当者
発行年度 2000
要約 肉用鶏に対して5週齢から5日間、制限給餌(自由摂取の80%量)すると、発育成績に差がなく糞排泄量を低減できる。
背景・ねらい 肉用鶏は高密度飼育条件下で短期間に多量の糞を排泄しており、鶏糞の排泄量を低減できれば環境保全の観点から有益と考えられる。そこで肉用鶏からの糞排泄量低減対策を飼養管理面から検討した。
成果の内容・特徴 5週齢から3日及び5日間、制限給餌(自由摂取の80%量)を行い、その後は自由摂取させて8週齢まで育成し、体重、排泄糞重量、解体歩留まり等に及ぼす影響を調査した。なお飼料は育成用後期飼料(CP18%,ME3.15kcal/kg)を給与した。
  1. 体重は対照区と差がなく、(図1)、体重もバラツキの程度も小さかった(表1)。また飼料消費量、飼料要求率、生存率も差は見られなかった。
  2. 5~8週齢までの一日一羽あたり排泄糞重量(風乾物)は、対照区に比較して5日制限区で有意に減少した(図2)。
  3. 解体歩留まりは制限給餌をすると対照区より筋胃は小さく、肝臓は大きくなった(表2)。
成果の活用面・留意点 制限給餌直後は体重増加量が少ないが、その後回復する。しかし冬季は体重が回復するのが遅れるため、制限は80%量以内とする。
図表1 216252-1.gif
図表2 216252-2.gif
図表3 216252-3.gif
図表4 216252-4.gif
カテゴリ 飼育技術

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