タイトル |
冷房育苗と定植後の短日処理による10月切りトルコギキョウの高品質生産技術 |
担当機関 |
長野県野菜花き試験場 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2000 |
要約 |
高品質なトルコギキョウを10月に収穫するには、冷房育苗と定植後4週間程度の短日処理が有効で、短日処理効果の高い晩生種の場合は5月上中旬播種で7月上旬を、早生~中生種の場合5月中下旬播種で7月中旬を定植の目安とする。
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背景・ねらい |
トルコギキョウの10月切りでは、育苗期の高温遭遇によるロゼットの発生や早期短茎開花等が見られ、計画的安定生産、品質向上が課題となっている。晩生種を冷房育苗することで、若干の解決が図られているが、計画生産と品質の確保は依然として難しく、晩生種のみでは適応する品種も少ないため、生産拡大が難しいのが現状である。そこで、10月切りの適応品種の拡大と計画的安定生産及び切り花品質の向上を図るための、冷房育苗と定植後の短日処理に好適な播種期・定植期および短日処理日数を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 定植後から4~6週間の短日処理を行い10月に高品質な切り花を収穫するには、晩生種では5月上中旬播種・7月上旬定植、早生~中生種では5月中下旬播種・7月中旬定植が適する(表1)。
- 短日処理は開花抑制と切り花長、調整重等の品質向上に効果があるが、処理日数により効果に差が見られ、4~6週間処理で効果が高く、2週間処理では低い。4週間処理と6週間処理では、切り花品質は6週間処理で優る傾向が見られるものの、その差は小さい(表1)。
- 切り花品質に対する短日処理効果の違いから、主要な中晩生~晩生品種は3つのタイプに大別される。このうちのタイプA、Bが10月切りの本作型に利用できる(表2-1、表2-2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 冷房育苗は昼温25℃、夜温15℃条件で、播種から定植まで継続して行う。
- 短日処理は8:00~17:00の9時間日長になるように定植期から実施する。
- 短日処理資材には、ホワイトシルバー(東罐興産社製)を使用する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
育苗
高品質生産技術
栽培技術
生産拡大
トルコギキョウ
播種
品種
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