愛知県西三河洪積台地における生育期心土破砕によるダイズ作の収量改善

タイトル 愛知県西三河洪積台地における生育期心土破砕によるダイズ作の収量改善
担当機関 愛知農総試
研究期間 2001~2004
研究担当者 落合幾美
濱田千裕
谷俊男
釋一郎
発行年度 2001
要約 サブソイラ施工を中耕期に条間に処理することにより、ダイズの根系の発達が助長され、特に低収ほ場や不耕起播種ほ場での収量改善に非常に有効である。また、サブソイラ施工は中耕培土作業に比べ、能率が高く、極めて省力的である。
キーワード ダイズ、生育期心土破砕、改善技術評価
背景・ねらい 強粘質の細粒黄色土に覆われる愛知県西三河洪積台地では、ダイズ根系の発達不良が全体の生育不良や収穫前の裂莢を招き、低収要因の一つになっている。そこで、細粒黄色土の緻密な土壌構造を改良し、ダイズ根系の発達を助長する簡易な方法を開発し、収量改善を図る。
成果の内容・特徴
  1. 慣行栽培における中耕期に、ダイズの隔条間にサブソイラによる心土破砕処理(以後、サブソイラ施工)を行うことによって、ダイズに障害を与えることなく、また簡易に土壌を膨軟化できる(図1)。
  2. サブソイラ施工の作業は、約1.5m/secの作業速度による処理が可能で、2連型の振動式サブソイラを使用すると慣行の中耕培土作業より高能率な作業が可能であり、大規模ダイズ作における省力化に有効である(図1)。
  3. 隔条間へのサブソイラ施工により、分枝数および着莢数が増加し、収量が向上する(表1)。
  4. この収量向上は、土壌の膨軟化による根系発達助長(表1・出液速度)に起因する子実生産効率の向上によると推察される(図2)。
  5. サブソイラ施工による収量向上効果は、多収ほ場では小さく、不耕起播種ほ場など土壌の緻密性が大きいほ場や低収ほ場ほど大きい(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. サブソイラ施工は作条方向に処理するため、輪換田での水田作においては田植機などの不等沈下に注意が必要である。
図表1 216564-1.jpg
図表2 216564-2.gif
図表3 216564-3.gif
図表4 216564-4.gif
カテゴリ 収量向上 省力化 水田 大豆 播種

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