畝内分離によるサトイモ収穫調整作業の省力化体系

タイトル 畝内分離によるサトイモ収穫調整作業の省力化体系
担当機関 富山農技セ
研究期間 1999~2003
研究担当者 宮元史登(現食料政策課)
金森松夫
向井和正
西畑秀次
発行年度 2003
要約 サトイモを収穫調整する際、掘取り前に株の上部をトラクタの車輪で踏圧し、その後、コンベア式掘取機又は収納型掘取機で掘り取ることによって、損傷がほとんどない状態でイモが分離され、かつ効率的に収穫できるため、分離作業時間が大幅に短縮される。
キーワード
背景・ねらい サトイモでは収穫調整作業に長時間を要する。そこで、収穫調整作業の効率化を図るため、収穫前にトラクタで株を踏圧し、畝内でイモを分離し、その後コンベア式掘取機又は収納型掘取機を用い収穫する体系を確立する。
成果の内容・特徴 1.
親イモからの子、孫イモの分離作業は、地上部の刈り取り及びマルチを除去した後、トラクタ踏圧による畝内分離により行う。その後、コンベア式掘取機又は収納型掘取機で掘り取り、未分離のイモのみ手作業で分離する(表1、図1、図3)。
2.
踏圧方法は、27馬力以上のトラクタ(※既報:平成14年度関東東海北陸農業研究成果情報・北陸・野菜花き)を用い、片輪で1畝毎踏圧する。また、作業速度10~20cm/sで60%程度の分離率となる(図1、表2)。
3.
収穫されたイモの約4割以上が1個に分離される。また、本法によるイモの損傷は、ほとんど見られない(表2)。
4.
本体系のうち掘り取り時に収納型掘取機を用いる場合、イモを拾い集める腰曲げ作業が不要となり、作業強度が軽減し、かつ省力化される(表1、図2、図3)。
5.
本体系では、手作業による分離時間が大幅に短縮されるため、慣行の収穫・分離・調整作業と比べ、作業時間が10a当たりで約5割程度に短縮できる(表1)。
成果の活用面・留意点 1.
本データは品種「大和」についてのものであり、他品種では適応しない場合もある。
図表1 217507-1.gif
図表2 217507-2.gif
図表3 217507-3.gif
図表4 217507-4.gif
カテゴリ さといも 省力化 品種

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