| タイトル | 搾乳牛群編入時における初産牛及び経産牛の行動 |
|---|---|
| 担当機関 | 茨城畜セ |
| 研究期間 | 2000~2003 |
| 研究担当者 |
宇田三男 石井貴茂 楠原徹 |
| 発行年度 | 2004 |
| 要約 | フリーストールにおいて分娩後に搾乳牛群に編入した乳牛の行動は、編入当初は採食行動と横臥行動が十分に行えず、その傾向は経産牛に比べて初産牛に強く現れる。 |
| キーワード | フリーストール、牛群編入、行動様式、序列、血中グルコース、乳用牛 |
| 背景・ねらい | フリーストール牛舎では乳牛の行動が自由なため、分娩後に搾乳牛群に編入する乳牛は、社会的序列が上位の牛による採食行動及び休息行動の妨害により、生産性を落とす可能性がある。特に搾乳牛群への編入が初めてとなる初産牛は、経産牛に比べその影響を強く受けると思われる。 本研究は分娩牛の搾乳牛群編入時の行動を調査し、初産牛と経産牛の行動の違いを検討する。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. 分娩予定の初産牛、経産牛を各4頭供試する。牛群頭数は搾乳牛群が約40頭、編入 前の育成及び乾乳牛群が共に約5頭である。ストール数は搾乳牛群が48、乾乳、育 成牛群が各12である。調査は連続観察とし、調査日は分娩3週間前(以下、3週間 前)、搾乳牛群編入1日目(以下、1日目)、搾乳牛群編入3日目(以下、3日目)、搾 乳牛群編入1ヵ月後(以下、1ヵ月後)である。調査時間はそれぞれ10:30から17:00 までである。試験牛の搾乳牛群への編入は分娩後6日目である。 2. 経産牛の1日目と3日目の採食時間は共に約70分である。しかし、初産牛の1日目 は47.8分で経産牛に比べ約20分少ない。3日目は約70分と経産牛と同等である。1 ヵ月後は共に増加する。1日目の昼と夕の給餌後2時間では、初産牛が経産牛に比べ 少ない(表1)。 3. 横臥時間は初産牛、経産牛共に1日目が少なく、3日目及び1ヵ月後は増加する傾向 である(表2)。 4. 攻撃回数は1日目で初産牛が経産牛の半分である。初産牛、経産牛共に3日目、1ヵ 月後は減少する傾向である。一方、攻撃された回数は1日目で初産牛が経産牛に比べ 多い。初産牛、経産牛共に3日目、1ヵ月後は減少する傾向である(表3)。 5. パーラー入室順位は、初産牛が約40頭中28.4位と経産牛の20.9位に比べて低く、社 会的序列が低くなる傾向である。 6. 搾乳牛群編入後の血中グルコース濃度は、初産牛が経産牛に比べて高く推移し、スト レスによる可能性が考えられる。(図1)。 7. 1日目に対する1ヵ月後の体重の割合は初産牛が95.1%、経産牛が98.1%で、初産牛は 経産牛に比べ体重の回復が遅い傾向である。 8. 乳牛を分娩後搾乳牛群に編入した場合、編入当初は採食行動と休息行動が十分に行え ない。特に採食行動に関しては、3日間以上はその状態が続く。その傾向は初産牛に 強く現れ、体重の回復が遅れる傾向にある。また、初産牛は牛群内の社会的序列が低 いため、経産牛に比べてストレスを受ける可能性が高いと思われる。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. フリーストール方式導入農家及び導入予定農家の指導において活用する。 2. 本研究は一群管理におけるデータである。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| カテゴリ | 乳牛 |
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