早生で大粒のブルーベリー新品種「はやばや星」

タイトル 早生で大粒のブルーベリー新品種「はやばや星」
担当機関 群馬農技セ
研究期間 1981~2003
研究担当者 剣持伊佐男
佐藤正義
中條忠久
堀込 充
発行年度 2004
要約 「はやばや星」は「コリンス」または「コビル」の自然交雑実生から選抜育成されたハイブッシュブルーベリーで、育成地において7月上旬に収穫最盛期になる早生品種である。果実は大きく、酸味がやや強く、食味は濃厚である。
キーワード ブルーベリー、新品種、「はやばや星」
背景・ねらい 近年、ポリフェノール類などブルーベリーに含まれる機能性成分が注目され、その栽培面積も急速に増加している。しかし日本で栽培されている外国導入品種の中には、小粒で収穫作業に多くの労力が必要なもの、食味が劣るものなどが含まれ、優良品種への更新が課題となっている。そこで、ブルーベリー栽培での収穫作業の省力化や付加価値の向上をねらいとして、ハイブッシュブルーベリー大粒品種の育成を行った。

成果の内容・特徴 1.
「はやばや星」は1981年に播種した「コリンス」または「コビル」の自然交雑実生から選抜育成した。1992年に登録申請を行い、2004年3月、登録番号11722号として品種登録された。
2.
樹勢は中位で、樹姿は開張性である。花冠は大きく、花房は短く、花房の粗密は中である(表1、一部データ省略)。
3.
果皮は明るい青色、果実はやや円形で大きく、平均果重は 1.6 gである。果実の萼の開閉は半開形、萼あの大きさは大、果柄痕は中程度の大きさで湿っている(表1、一部データ省略)。果実の肉質はやや軟、酸味が強く食味は濃厚である(表1)。
4.
収穫最盛期は7月上旬で早生品種である(表2)。収穫期の脱粒性は中、裂果性は少、日持ちは性は中位である(表2)。
5.
挿し木発根性は休眠枝挿し、緑枝挿しともに中位である(表2)。
6.
自家和合性は低く、同一ほ場内にはハイブッシュブルーベリーの他品種を混植する必要がある(表3)。

成果の活用面・留意点 1.
植え付けにあたっては必ず土壌の酸度を測定し、pHの値が高い場合には酸度矯正剤による土壌改良を行い、酸度未調整のピートモスを根の周囲に施す。
2.
開花期から果実肥大期にかけて干ばつが続く場合には、十分なかん水を行う。

図表1 217679-1.gif
図表2 217679-2.gif
図表3 217679-3.gif
図表4 217679-4.gif
図表5 217679-5.jpg
カテゴリ 機能性成分 挿し木 省力化 新品種 土壌改良 播種 品種 ブルーベリー 良食味

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