林地廃材の二次破砕材は脱臭槽充填材として活用できる

タイトル 林地廃材の二次破砕材は脱臭槽充填材として活用できる
担当機関 福井畜試
研究期間 2003~2005
研究担当者 南部奈津紀
斉藤正志
林薫月
発行年度 2005
キーワード アンモニア脱臭、ゼオライト、廃菌床、二次破砕材、脱臭槽充填材
背景・ねらい ふん尿処理施設の脱臭装置として、オガクズなどを吸着剤として利用した、箱型脱臭装置は設置が容易であり導入しやすい。一方、県内で発生する林地廃材や廃菌床、モミガラなどの一部は有効に利用されていないものがある。
そこでこれらの資材を脱臭槽充填材として用い、アンモニア吸着量やコストを考慮した利用の可能性を検討する。

成果の内容・特徴 1.
約300ppmのアンモニアを下部送気口(図1)より流入し、最上部の排気口での濃度が10ppm前後に検出されるまでの脱臭可能時間は、二次破砕材、乾燥廃菌床、ゼオライト(+粉砕モミガラ)が354-336時間と、モミガラやオガクズより優れる(表2)。
2.
1m3当たりのアンモニア吸着量は、乾燥廃菌床がもっとも多く、オガクズと比較して約6.3倍であり、二次破砕材は約4.8倍、ゼオライトは3.2倍である(表2)。
3.
鶏ふん1,000羽分の堆肥化処理から発生するアンモニアを、1m3の資材を用い24時間稼働で脱臭すると試算した場合、乾燥廃菌床は約18日間、二次破砕材は約13日間、ゼオライトは約9日間脱臭可能となる(表3)。
4.
1ヶ月間脱臭するのに必要な資材を試算すると、ゼオライトがオガクズの約13.7倍、乾燥廃菌床は約3.7倍と高価であり、二次破砕材はオガクズに比べて、約半分と安価である(表3)。

成果の活用面・留意点 1.
二次破砕材が安価で入手できるところで、活用する。
2.
ゼオライトは単独で使用すると通気性が悪いので、粉砕モミガラ等を併用する必要がある。
3.
脱臭槽充填材として使用した後の資材は、畜ふんの堆肥化処理時の副資材として利用可能である。
図表1 218009-1.gif
図表2 218009-2.gif
図表3 218009-3.gif
図表4 218009-4.gif
カテゴリ 乾燥 コスト

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