促成適応性に優れた小型の白系チューリップ新品種「砺波育成113号」

タイトル 促成適応性に優れた小型の白系チューリップ新品種「砺波育成113号」
担当機関 富山農技セ
研究期間 1984~2005
研究担当者 辻俊明
池川誠司
高尾麻実
川田穣一
浦島修
馬田雄史
國重正昭
岡崎桂一
村上欣治
今井徹
木津美作絵
飯村成美
発行年度 2005
要約 花色が白系のチューリップ「砺波育成113号」を育成した。本品種は促成適応性が高く、安定した切り花・鉢物生産が可能である。また、小型の草姿で草丈の揃いが良く花壇用に適する。
キーワード チューリップ、白系、小型、促成適応性
背景・ねらい チューリップ品種の中で、早期促成栽培が可能な白系品種は少ない。また、小型の品種は、風雨に強いことから花壇植えに適するが、茎長が短く切り花生産には適さない。
そこで、花壇では小型の草姿、促成切り花ではボリューム感のある品種の育成を目標にした。

成果の内容・特徴 1.
育成経過
1984年に、花色が赤色のシングルレート群品種「クリスマスレッド(農林5号)」を種子親、白色のトライアンフ群品種「Albino」を花粉親とした交配によって得られた実生系統から花色や草姿に優れたものを選抜した。2003年から3年間、系統適応性検定試験に供した結果、優良と認められた。
2.
特性の概要
1)
育成地での露地開花期は4月中旬~4月下旬。花色は白系の淡黄緑色で、咲き始めは花弁中央部に紫ピンク色の発色があるが、開花後3~4日で消える。また、茎葉は短く強健で、葉の着生バランス、花持ちが良く、花壇植えに適する。(図1,2,表1)。
2)
12月出し促成栽培において、安定して開花し、ボリューム感のある切り花・鉢花生産ができる(表2)。
3)
球根生産性は対照品種「Albino」より若干低いが、ほ場裂皮、球根収穫後の乾燥破皮は少ない(表3)。
4)
条斑病に強い。対照品種の「Albino」より球根腐敗病には強く、微斑モザイク病には弱い(表4)。
3.

成果の活用面・留意点 1.
日本海側の球根生産地及び全国の花壇栽培用に適する。
2.
促成栽培では全国の切り花・鉢花生産地に適する。
3.
品種登録出願予定
図表1 218045-1.jpg
図表2 218045-2.jpg
図表3 218045-3.gif
図表4 218045-4.gif
図表5 218045-5.gif
図表6 218045-6.gif
カテゴリ 乾燥 くり 新品種 チューリップ 品種

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