| タイトル | チャ害虫マダラカサハラハムシの薬剤感受性 |
|---|---|
| 担当機関 | 静岡茶試 |
| 研究期間 | 2005~2005 |
| 研究担当者 |
片井祐介 |
| 発行年度 | 2005 |
| 要約 | マダラカサハラハムシの成虫は、ネオニコチノイド系の剤やクロルフェナピル、ピリミホスメチル、エチプロール、スピノサドなどの殺虫剤に対する感受性が高い。 |
| キーワード | チャ、マダラカサハラハムシ、薬剤感受性 |
| 背景・ねらい | 静岡県においてマダラカサハラハムシ成虫による被害が一部地域で常発している。被害が大きい茶園では、夏から秋にかけて新芽の先端を加害されほとんど生育しない。しかし、現在、本種に対する登録薬剤は1剤しかなく、効果的な防除体系の構築は困難である。そこで、葉片浸漬法により各種薬剤に対する本種の感受性を明らかにし、防除薬剤選定の基礎とする。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. ピリミホスメチル、クロルフェナピルは処理1日後から死亡率が高く殺虫活性が強い。また、食害程度も低くほとんど見られない。 2. ネオニコチノイド系の薬剤は種類により異なるが、5日後にはすべての個体が死亡する。また、食害程度はクロルフェナピルなどと同様に低くほとんど見られない。 3. エチプロール、スピノサドはやや遅効的であるが3日後にはすべての個体が死亡する。また、食害程度はクロルフェナピルなどと同様に低くほとんど見られない。 4. トルフェンピラドは、死亡率は低いが食害程度も低い。 5. アセフェート、エマメクチン安息香酸塩、ジアフェンチウロンは5日後までの死亡率も低く、また食害程度も高い。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 現時点(平成17年12月)で、マダラカサハラハムシに対して登録がある薬剤はクロルフェナピル(2000倍)のみである。 2. 殺虫活性の強かった剤についてメーカーに登録拡大を要望していく。 |
| 図表1 | ![]() |
| カテゴリ | 病害虫 害虫 茶 防除 薬剤 |