タイトル | 黒毛和種肥育牛におけるSCD遺伝子多型と胸最長筋内脂肪酸組成 |
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担当機関 | 岐阜畜研 |
研究期間 | 2004~2008 |
研究担当者 |
松橋珠子 常石英作(九州農研) 丸山新 小林直彦 |
発行年度 | 2006 |
要約 | 飽和脂肪酸を不飽和脂肪酸に変換する脂肪酸不飽和化酵素 Stearoyl-CoA Desaturase(SCD)遺伝子の多型は、黒毛和種肥育牛の胸最長筋内の脂肪酸組成に影響を与えている。SCD遺伝子型AA型はVV型に比べ、不飽和脂肪酸割合を3.2%上昇させる効果を持つ。 |
キーワード | 黒毛和種、SCD遺伝子、胸最長筋、脂肪酸組成、オレイン酸 |
背景・ねらい | 牛肉の食味性を科学的に評価しようとする研究が取り組まれてきており、食味がよい牛肉は不飽和脂肪酸割合(特にオレイン酸)が高く、脂肪の融点が低いという報告がある。不飽和脂肪酸は脂肪融点を下げ、牛肉を食べた時の食感や風味に影響を与えるとされており、牛肉の美味しさに深く関与していると考えられている。SCD遺伝子は飽和脂肪酸を不飽和脂肪酸に変換する酵素をコードする遺伝子で2種類の多型が報告されており、遺伝子型間で飽和脂肪酸を不飽和脂肪酸に変換する能力に差があることが示唆されている。 そこで、黒毛和種肥育牛におけるSCD遺伝子多型と胸最長筋内脂肪酸割合との関連を解析して、SCD遺伝子が脂肪酸組成に与える影響を明らかにし、美味しい牛肉を生産するための種畜選抜指標としての有効性を検討する。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | 良食味 |