六条大麦「ファイバースノウ」の奨励(推奨)品種採用

タイトル 六条大麦「ファイバースノウ」の奨励(推奨)品種採用
担当機関 栽培部
研究期間 1997~2005
研究担当者 石川寛人
上野直也
平林正光
窪田哲
石井利幸
篠原巌
発行年度 2006
要約 大粒、多収で耐寒性、精麦特性に優れる六条大麦品種「ファイバースノウ」を奨励品種に採用する。
キーワード 六条大麦、ファイバースノウ、精麦特性、大粒、耐寒性
背景・ねらい 山梨県における六条大麦の主力産地は標高500m以上の中間・高冷地である。主力品種の「シュンライ」は収量性や耐寒性が不十分であり、黒ボク土壌の主力産地では硝子粒率がやや多く実需者の要望に十分応えているとはいえない。
そこで、多収・良質で耐寒性の強い特性をもつ奨励品種の選定を行う。

成果の内容・特徴 1.
「ファイバースノウ」は、長野県農事試験場において、「シュンライ」を母とし、「東山皮86号」を父として交配・育成された。「シュンライ」と比較し次の特徴がある。
(1)
出穂期は4月下旬~5月上旬、成熟期は6月上旬~中旬で、1~2日程度遅い。(表1)
(2)
穂長はやや長く、穂数はやや多い。稈長は同程度だが、稈質は“やや剛”であるため耐倒伏性は優れる(表1)。
(3)
耐寒性は強い(表1)。
(4)
千粒重、容積重は大きく、収量性、外観品質は優れる(表1)。
(5)
硝子率は低く、精麦白度、色相、精麦適性は優れる(表2)。
2.
収穫時穀粒水分が30~15%の範囲が収穫適期で、この期間では実需者の求める精麦適性を満たす(表3)。

成果の活用面・留意点 1.
普及地域は標高800m以下の県下全域で普及予定面積は50ha。
2.
播性はⅣで耐寒性は強いが、収量・品質を確保するため、中間地では10月中に播種を行い、越冬前の生育を確保するとともに、収穫期の前進化を図る。
3.
穂数確保のため越冬後の追肥を行う。

図表1 218427-1.gif
図表2 218427-2.gif
図表3 218427-3.gif
カテゴリ 大麦 硝子粒 耐寒性 播種 品種

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