タイトル | 夏季の横断換気無窓肉用鶏舎内でのミスト噴霧による浮遊細菌等の低減効果 |
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担当機関 | 三重科技セ |
研究期間 | 2006~2007 |
研究担当者 |
巽俊彰 池口厚男(畜草研) 佐々木健二 西康裕 荻野暁史(畜草研) |
発行年度 | 2007 |
要約 | 夏季における横断型陰圧換気無窓肉用鶏舎(換気回数149回/時間)で、塩化ジデシルジメチルアンモニウム10%製剤500倍希釈液14.7ml/m3を30分毎にミスト噴霧することにより無噴霧と比較して空中浮遊細菌濃度が43%、空中浮遊粉塵濃度が53%低減できる。 |
キーワード | 無窓鶏舎、肉用鶏、ミスト噴霧、浮遊細菌、浮遊粉塵 |
背景・ねらい | 空気伝搬により引き起こされる鶏感染症を防止するためには、その病原体に対して消毒効果の有する資材を鶏舎内噴霧することにより病原菌数を低減させることが効果的と考えられる。そこで、夏季に横断型陰圧換気方式の商用無窓肉用鶏舎内において、動物用医薬品である塩化ジデシルジメチルアンモニウム10%製剤をミスト噴霧することによる空中浮遊細菌および空中浮遊粉塵の低減効果を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 | 1. 夏季において換気回数149回/時間の横断型陰圧換気方式を有する飼育密度15.6羽/m2商用無窓肉用鶏舎内で、平均粒径10μmの塩化ジデシルジメチルアンモニウム10%製剤500倍希釈液14.7ml/m3を30分毎に4分間、ミスト噴霧することによって、換気ファンのある断面で床面上30cmの測定点において(図1)、空中浮遊細菌濃度が無噴霧と比較して43%低減できる(図2)。 2. 同条件により空中浮遊粉塵濃度が無噴霧と比較して53%低減できる(図3)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 空中浮遊細菌濃度および空中浮遊粉塵濃度を低減させるための一手法として活用できる。 2. 空気伝搬により引き起こされる鶏感染症の病原体を鶏舎内で低減するための一手法として活用できる。 3. 塩化ジデシルジメチルアンモニウム10%製剤を鶏体噴霧後、3日間は食用に供する目的で出荷を行わないこと。 4. 噴霧量は、換気量に応じて増減すること。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | 出荷調整 鶏 |