有核栽培したブドウ「安芸クイーン」の着色と気温条件

タイトル 有核栽培したブドウ「安芸クイーン」の着色と気温条件
担当機関 三重農研
研究期間 2002~2008
研究担当者 三井友宏
西川豊
輪田健二
近藤宏哉
発行年度 2008
要約 有核栽培したブドウ「安芸クイーン」の雨よけおよび露地栽培では満開後70、80日頃に最高気温が高く、最低気温が低いと収穫時の果房の着色歩合が良い。加温栽培では、満開後70日頃の最高気温が低いと着色歩合が良い。
キーワード ブドウ、安芸クイーン、着色、気温、有核
背景・ねらい ブドウの着色に与える温度の影響は大きく、特に「安芸クイーン」はその影響が顕著に出やすい品種と考えられる。生産現場では主に高温な地域で着色不良が問題となっているが、伊賀地域では果粒の着色が進みすぎる深色化も問題となっている。そこで、「安芸クイーン」の適着色果を安定生産するため、複数年にわたる作型別の気温と着色を調査し、着色に影響を及ぼす気温条件を解析する。
成果の内容・特徴
  1. 伊賀農業研究室ほ場の「安芸クイーン」では、収穫時の果房の着色歩合は、雨よけ、露地、加温の順に良い(表1)。
  2. 雨よけおよび露地栽培では、満開後40日から収穫までの最低気温は低い方が収穫時の果房の着色歩合は良い(図1)。さらに、着色良好年は着色不良年より満開後67~72、77~83日の平均最高気温が2~3℃高く、約36℃を上限として高い方が着色歩合が良い(表2)。
  3. 加温栽培では、着色良好年は着色不良年より満開後68~76日の平均最高気温が3℃低く、約30℃を下限に低い方が果房の着色歩合が良い(表2、図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 「安芸クイーン」の生育ステージの気温と着色との関係が明らかになり、施設栽培では温度管理の改善によって着色を制御できる可能性がある。
  2. 着色は、着果量によっても大きく影響されるので、適正着果量を遵守した栽培管理を行う。
図表1 218846-1.gif
図表2 218846-2.gif
図表3 218846-3.gif
図表4 218846-4.gif
カテゴリ 温度管理 栽培技術 施設栽培 品種 ぶどう

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