小麦「利根3号」の奨励(認定)品種採用

タイトル 小麦「利根3号」の奨励(認定)品種採用
担当機関 埼玉農総研
研究期間 2005~2007
研究担当者 箕田豊尚
戸倉一泰
斉藤孝一郎
上野敏昭
発行年度 2008
要約 短稈で耐倒伏性に優れ、早生で、多収の小麦「利根3号」を奨励(認定)品種として採用する。
キーワード 小麦、奨励品種、利根3号業
背景・ねらい 埼玉県では、1947年に採用された「農林61号」が小麦作付面積の9割を占める。実需者からは「農林61号」の安定生産が望まれているものの、長稈で倒伏しやすく、熟期が遅いことなどから、栽培管理が難しく、近年の暖冬および集中的降雨などの天候下で、生産が不安定になっている。
 このようなことから、生産者、実需者から汎用性のある通常アミロース含量で栽培性及び加工適性に優れた新品種が要望されている。
成果の内容・特徴 「利根3号」(平成20年群馬県育成)は「農林61号」と比較して、次のような特徴があるので認定品種に採用する。
  1. 出穂期、成熟期は1~5日早い。 (表1、2)。
  2. 稈長は短く、穂数は多く、多収 (表1、2)。
  3. 耐倒伏性はやや優れる。うどんこ病の抵抗性はやや優れる (表1、2)。
  4. 容積重は同程度、外観品質は同程度からやや優れる (表1、2)。
  5. ふ色は褐色。播性程度はⅣ、縞萎縮病抵抗性は強、赤かび病抵抗性は中、うどんこ病抵抗性は強、赤さび病抵抗性は強である(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 普及予定地は、「農林61号」作付地域である。平成21年播は10ha作付け予定で、実需者評価を得ながら「農林61号」から転換を図る。普及予定面積は1000ha。
  2. 赤かび病は中程度であるため、適期防除を徹底する。
図表1 218914-1.gif
図表2 218914-2.gif
図表3 218914-3.gif
カテゴリ 病害虫 萎縮病 うどんこ病 加工適性 小麦 栽培技術 新品種 抵抗性 品種 防除

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