トルコギキョウのウイルス病対策マニュアル

タイトル トルコギキョウのウイルス病対策マニュアル
担当機関 長野野花試
研究期間 2005~2007
研究担当者 夏秋知英(宇大)
宮坂昌実
宮本賢二
小木曽秀紀
藤永真史
内山徹(静岡農林研)
発行年度 2008
要約 トルコギキョウのウイルス病対策マニュアルを活用することで長野県内に発生しているトルコギキョウの主要なウイルス病害が防除できる。
キーワード トルコギキョウ、ウイルス病、防除マニュアル
背景・ねらい トルコギキョウには多種のウイルスが感染することが知られており、その被害は大きい。これらウイルスの伝搬様式は多岐にわたるため、的確な防除手段を講じるためには原因ウイルスの特定は欠かせられない。そこで、長野県内でのトルコギキョウのウイルス病の発生実態を調査し、主要なウイルス種を特定するとともに、これまでに得られた個別技術を体系化した「組み合わせ防除」の効果を検証し、防除マニュアルを作成する。
成果の内容・特徴
  1. 現在、日本国内においてトルコギキョウで発生が認められているウイルスは14種であるが、2005年から2008年にかけて行った調査で、長野県でのトルコギキョウにおける主要ウイルスは、アブラムシ媒介性のキュウリモザイクウイルス(CMV)、アザミウマ媒介性のインパチェンスえそ斑紋ウイルス(INSV)、アイリス輪紋ウイルス(IYSV)および土壌伝染性のトルコギキョウえそ萎縮ウイルス(仮称:LiNSV)である(データ省略)。
  2. トルコギキョウのウイルス病防除に有効な個別技術を体系化した「トルコギキョウのウイルス病対策マニュアル」に準じ、図1に示した組み合わせ防除を実施するとウイルス病害が防除でき、前作でIYSVおよびLiNSVの混発により出荷株割合(出荷本数÷定植本数)は約0.3であったのに対し、実施後は前作の約3倍に向上し、生産者の粗収益も増加した(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 虫媒伝染性ウイルスの防除は、媒介虫を発生させない、施設に近づけない環境づくりが基本である。
  2. 組み合わせ防除の実施には、表2に示す資材等が必要である。
  3. トルコギキョウに発生するウイルス病の病徴や生態、防除のポイント等および注意点などを集約した「トルコギキョウのウイルス病対策マニュアル」は、下記のURLに示した長野県ALPSネット上に掲載中である。
    (http://www.alps.pref.nagano.lg.jp/)
図表1 218941-1.jpg
図表2 218941-2.gif
図表3 218941-3.gif
カテゴリ 肥料 病害虫 アイリス インパチェンス きゅうり 栽培技術 出荷調整 トルコギキョウ 防除

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