| タイトル | シバ、ススキ、オーチャードグラス各生草のルーメン内分解率とそしゃくの効果 |
|---|---|
| 担当機関 | (独)農業技術研究機構 近畿中国四国農業研究センター |
| 研究期間 | 1998~2000 |
| 研究担当者 |
安藤 貞 小倉振一郎 小迫孝実 西口靖彦 早坂貴代史 土肥宏志 林 義朗 |
| 発行年度 | 2001 |
| 要約 | シバ、ススキの生草のルーメン内分解率は、オーチャードグラス生草にくらべ低いが、 シバのCP分解率は、ススキとくらべて、季節変化がなくCPのルーメンへの安定供給源である。ウシのそしゃくによりルーメン内分解率は向上し、特にススキで顕著である。 |
| 背景・ねらい | 放牧野草の飼料価値を解明する一つとして、実際の生の採食草やそしゃく時の消化性を知ることが望ましい。そこで、在来野草であるシバ、ススキと牧草のオーチャードグラス(OG)を放牧地から採取し、ナイロンバック法によるル-メン内分解率を季節別に比較するとともに、採食時のそしゃくがルーメン内消化性向上に及ぼす影響を明らかにする。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. 3草種とも、季節が進むにつれて、乾物含量が増加し、NDF含量は乾物あたりで低下するが、原物あたりで増加する。乾物、NDF含量はシバ、ススキがOGより高い。CP含量は、シバ、ススキがOGより低く、特に9月に差が大きい(表1)。 2. ナイロンバック法による乾物、NDF、CPの各ルーメン内分解率は、シバ、ススキ各生草がOG生草より低い。CPのルーメン内分解率は、ススキ生草がルーメン内非分解性蛋白質の増加により、7月、9月に低下するのに対し、シバ生草は月別に違いがなく、ルーメンへの蛋白質の安定供給源として機能している(図1)。 3. 食道フィステルから回収した食塊(生草-そしゃく区)、乾燥-粉砕および生草-切断の各処理試料(6月採取)のin vitro乾物消化率を求めた結果、すべての草種で生草-そしゃく区が高く、ウシのそしゃくは、ルーメン微生物による消化性を向上させ、特にススキにおいて顕著である(図2)。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 生草およびそしゃく効果による分析であり、放牧地での各草種の栄養供給特性についての基礎知見である。 2. 各草種(特にススキ)のルーメン内分解率に対するそしゃくの効果の季節変動は今後検討を要する。 3. 飼料の前処理がin vitro 消化率に影響するので、飼料の栄養評価をする上での適切な前処理法の詳細な検討がさらに必要である。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| カテゴリ | 乾燥 季節変動 |
| 液体マルチング資材を利用した果樹園における園内作業道法面の侵食抑制法 |
| 制限哺乳と早期離乳を利用した和牛子牛の育成技術 |
| 肉用牛経営におけるイタリアンライグラス−イヌビエ通年牧乾草生産の経済性評価 |