タイトル |
トルコギキョウの節水栽培技術 |
担当機関 |
香川農試 |
研究期間 |
1997~2001 |
研究担当者 |
村口浩
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発行年度 |
2001 |
要約 |
なお、土壌水分張力を基準にしたかん水方法に比べ25%程度節水ができる。
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キーワード |
トルコギキョウ、超促成二度切り作型、かん水施肥栽培、かん水量
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背景・ねらい |
香川用水の非受益地である島しょ部等において、花きを導入する際、水の確保が大きな制約要因となっており、節水栽培技術の導入が求められている。そこで、近年県内でも栽培が増加しているトルコギキョウを対象にかん水施肥栽培技術を検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 1ベッド当たり点滴かん水チューブを2本用いてかん水同時施肥栽培を行う場合、かん水量が減少すると、切花長は短く切花重は軽くなるが、有効花蕾数にはほとんど差は現われず、定植から二度切り終了までの期間1株当り8リットル程度あれば、現地農家の出荷基準である切花長50cm以上は確保でき、品質的にも良好な切花が得られる(表1、2)。
- タイマーを用い毎日所定時間かん水を行う場合、土壌水分張力を基準にかん水を行う場合に比べ、短期間における土壌中のpF値の上下動は変動が少なくなる(図1)。
- 土壌水分張力を基準にかん水を行う場合(対照区)と同程度の品質の切花を求めるのであれば、タイマーを用いかん水を行う(試験区1)ことによって、かん水量は25%程度削減できる(表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 島しょ部等香川用水の非受益地へのトルコギキョウの導入及びかん水施肥(養液土耕)栽培の導入促進が可能となる。
- 定植は条間10cm×株間10cmの片側3条2列植とし、培地はマサ土にバーク堆肥5kg/m2 程度混合したものを使用する。
- 肥培管理は全量液肥とし、ノンストレス型肥料(14‐8‐16)の2000倍を施用する。
- かん水は生育の緩慢な冬期を除いて毎日かん水を行い、土壌水分張力に大きな変化をあたえない方が良い(表1)。
- 土壌水分張力(pF値)はかん水チューブから約15cmの位置にテンションメーターを10cmの深さに埋設し測定した。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
肥料
栽培技術
出荷調整
施肥
トルコギキョウ
肥培管理
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