レタス跡畝を利用した大豆不耕起播種

タイトル レタス跡畝を利用した大豆不耕起播種
担当機関 香川県農業試験場
研究期間 2001~2004
研究担当者 十川和士
山浦浩二
西田 剛
発行年度 2003
要約 レタス跡畝の大豆播種はレタス栽培に用いたマルチを播種の直前に除去すると簡易な装備で不耕起播種することができる。本播種法による大豆の播種から中耕・培土までの作業時間は耕起栽培より23%削減でき、湿害対策に効果がある。
キーワード 大豆、レタス跡、不耕起播種
背景・ねらい 暖地の稲―レタス2毛作体系に転作作物として大豆作を組み入れるため、レタス跡畝がそのまま利用できて農家所有の機械装備等で実施可能な播種技術を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 本播種法はレタス跡畝をそのまま利用し、レタス栽培に利用されている乗用耕耘機とそれに直装できる播種機を用いて1畝3条に不耕起で播種する技術である(図1)。
  2. レタス収穫後のマルチを大豆播種直前に除去すると畝の硬化を防ぐことができ、安定した播種深と苗立ちが得られる(表1)。
  3. 播種前耕起の省略と中耕・培土作業をレタス畝の中2条とすることで播種から中耕・培土までの作業時間を耕起栽培に比べ23%削減できる(図1)。
  4. 本播種法では水稲跡耕起播種に比べ大豆播種後の降雨に対し土壌水分を低く保つことができ、湿害対策に効果がある(図2)。
  5. 品種「フクユタカ」条間60cm、株間11cm(15.2株/m2)の事例における収量は、水稲跡不耕起播種の場合と同等以上である(表2)。

成果の活用面・留意点
  1. レタス跡の畝幅が狭い場合は播種精度の確保のため播種条間を適宜狭くする。
  2. 降雨量が少ない年には過乾燥防止のため、適宜畝間灌水を行う。
  3. 大豆栽培の隣接ほ場には虫害(ハスモンヨトウ)回避の観点から、レタス栽培は避ける。

図表1 219635-1.jpg
図表2 219635-2.gif
図表3 219635-3.gif
図表4 219635-4.gif
カテゴリ 乾燥 湿害 大豆 播種 品種 レタス

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