遠赤色光の抑制並びに紫外線の除去によるワケギのりん茎肥大抑制効果

タイトル 遠赤色光の抑制並びに紫外線の除去によるワケギのりん茎肥大抑制効果
担当機関 R/FR比
研究期間 2002~2005
研究担当者 川口岳芳
房尾一宏
発行年度 2003
要約 ワケギの夏どり栽培において、FR(Far Red 730±5nm)を低下させてR(Red660±5nm)/FR比を高めること、また、紫外線を除去することにより、りん茎の肥大を抑制させることができる。
背景・ねらい ワケギの夏どり栽培は、りん茎が肥大して商品性が劣る。これまでに長日、高温が原因として知られているが、光質の影響についての効果は充分とはいえない。そこで、光質条件に着目し、赤色光(R 660±5nm)と遠赤色光(FR 730±5nm)との光量子束密度比(R/FR比)並びに紫外線(200~380nm)の除去によるりん茎肥大の抑制効果について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 夏どり栽培において、FR抑制フィルムを用い遠赤色光を低下させ、R/FR比を高めることにより、肥大指数(葉鞘基部径/交合部径)が低下する。りん茎肥大の要因であるりん葉の形成は、6月20日から8月1日植えの栽培で観察され、6月20日植え、7月10日植えでは、R/FR比を高めることにより、りん葉の形成率とりん葉長が低下する(図1)。
  2. 夏どり栽培において、紫外線除去フィルムを用いることにより、りん茎の肥大指数が低下する。りん葉の形成は、6月20日から8月1日植えの栽培で観察され、紫外線を除去することにより、りん葉の形成率とりん葉長が低下する。なお、7月10日植えではりん葉形成率の低下には至らない(図2)。

成果の活用面・留意点
  1. R/FR比の制御および紫外線の除去は、各処理区のPPFD(光合成有効光量子束密度)を同程度とし、栽培期間を通して畝面から約1mの高さに平張り被覆により行った。

図表1 219670-1.jpg
図表2 219670-2.jpg
カテゴリ わけぎ

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