ハーブの飼料作物としての高位栽培技術

タイトル ハーブの飼料作物としての高位栽培技術
担当機関 兵庫農総セ
研究期間 2001~2003
研究担当者 高田 修
篠倉和己
生田健太郎
発行年度 2003
要約 ペパーミント、オレガノ、レモングラスを3年間連続栽培した。収量は施肥量による差がみられるが、いずれも2年目が最高で、3年目は大きく低下するため株の更新が必要である。収量・栄養価から、飼料作物としての利用が可能である。
キーワード ハーブ、飼料作物、収量、ペパーミント、オレガノ、レモングラス
背景・ねらい 飼料としてハーブを乳牛に給与することにより、ハーブ成分の移行した牛乳(ハーブ牛乳)が生産できる。購入ハーブは高価なため、飼料作物として栽培することにより、コスト低減が図れる。このため、ハーブ牛乳生産に適したハーブとしてペパーミント、オレガノ、レモングラスを選定し、飼料作物としての高位栽培技術を検討する。
成果の内容・特徴 各ハーブとも施肥量で多肥、中肥、少肥の3区を設け、施肥量は前年11月に堆肥8kg/m2(水分約50%)を全区に、1年目作付け前4月に堆肥をそれぞれ8、4、0kg、1回目収穫後7月に化学肥料(N-P-K:13-18-6)をそれぞれ80、40、0g、2回目収穫後9月に堆肥をそれぞれ8、4、0kg施用する。作付けの株間は、ペパーミント33cm、オレガノ25cm、レモングラス50cmとする。
  1. ペパーミントのm2当たり収量は1年目10kg、2年目20kg、3年目9kgである。施肥区比較では多肥区が多い傾向である(表1)。
  2. オレガノのm2当たり収量は1年目4kg、2年目9kg、3年目4kgであり、3年目は1回目収穫後の発育が悪く、2回目収穫が出来ない。施肥区比較では、多肥区は1年目2回目収穫後の施肥で全株が死滅、中肥区もやや死滅し、少肥区が良好である(表2)。
  3. レモングラスのm2当たり収量は1年目2kg、2年目19kg、3年目9kgであり、2年目には大株となるが、3年目では死滅株が多くなり越冬率も極端に低下する。施肥区比較では中肥区がやや良好である(表3)。
  4. 栄養価は各ハーブとも比較的高く、ペパーミントの粗蛋白は14.7%である(表4)。

成果の活用面・留意点
  1. サイレージや乾草で長期保存ができる。
  2. 作付け初期は除草管理が必要である。

図表1 219733-1.jpg
図表2 219733-2.jpg
図表3 219733-3.jpg
図表4 219733-4.jpg
カテゴリ 肥料 病害虫 オレガノ 栽培技術 除草 飼料作物 施肥 低コスト 乳牛 レモングラス

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