アスパラガス新品種「さぬきのめざめ」の茎葉管理技術

タイトル アスパラガス新品種「さぬきのめざめ」の茎葉管理技術
担当機関 香川農試
研究期間 2001~2005
研究担当者 大矢啓三
加藤伊知郎
松崎朝浩
発行年度 2004
要約 「さぬきのめざめ」は第一側枝高が高いことから、茎葉の刈込みを行わず放任し、葉面積を確保することで収量を多くすることができる。
キーワード アスパラガス、さぬきのめざめ、茎葉管理
背景・ねらい 香川県農試で育成した「さぬきのめざめ」(平成14年度成果情報)は、「ウェルカム」に比べて萌芽が早く、収量・品質が優れている。今後、本品種の栽培面積を拡大し、産地形成を図るためには、本品種に適した栽培管理技術の確立が求められている。本品種は、「ウェルカム」と比較して、第一側枝の発生位置が高い特性を持っている。そこで、立茎した茎葉の刈込み高さについて検討する。
成果の内容・特徴
  1. 夏秋芽収量は、茎葉の刈込み高さを120cm、150cm、放任と高く管理するほど多くなる。特に、秀品18g以上の太物の増収効果が高い(図1)。
  2. 処理翌年の春芽収量は、夏秋芽収量と同様の傾向が見られ、刈込み高さを高く管理するほど多くなる(図2)。

  3. 秀品18g以上の収量は、刈込み高さを高く管理するほど長期間多い水準で維持できる(データ省略)。

  4. 夏秋芽で問題となっている異常茎の発生本数は、刈込み高さを高く管理するほど多くなる(図3)。
  5. 秀品率は、茎葉の刈込みの有無や高さの違いによって差はない(データ省略)。

成果の活用面・留意点
  1. 県下のハウス半促成長期どり栽培の作型に適用できる。

  2. 茎葉の過繁茂防止、若茎の着色促進のため、地際から50cm以下に着生した側枝は除去する。

  3. 通路側の茎葉は、内部が蒸れないように刈込み、通気性を良くする。

  4. 倒伏防止のため、支柱は高くし、ネットは3段とする。

図表1 219865-1.jpg
図表2 219865-2.jpg
図表3 219865-3.jpg
図表4 219865-4.jpg
カテゴリ アスパラガス 管理技術 栽培技術 新品種 着色促進 品種

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