バルク乳氷点の変動要因

タイトル バルク乳氷点の変動要因
担当機関 兵庫農総セ
研究期間 2006~2009
研究担当者 高田 修
冨永敬一郎
発行年度 2006
要約 バルク乳氷点は、平均±標準偏差は-0.522±0.006℃(最高値は-0.472℃、最低値は-0.538℃) であり、無脂乳固形分率とは負の、体細胞数とは正の有意な相関が認められ、季節変動も認められる。 また、高氷点牛群はミルカー等からの水の混入が疑われる。
背景・ねらい 生乳の氷点は加水チェックに測定されているが、加水以外の要因でもかなりの変動が認められる。 そこで、兵庫県内バルク乳の調査結果から、乳成分、季節変化および個体乳との関連性を検討し、 バルク乳氷点の変動要因を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. バルク乳氷点の平均値±標準偏差は-0.522±0.006℃で、最高値は-0.472℃、最低値は-0.538℃で、 高い氷点域での分布にバラツキが見られる(表1)。
  2. バルク乳氷点は乳成分率と負の相関関係があり、無脂乳固形分率とは高い相関(r=-0.621)が ある。また、体細胞数とは正の相関関係(r=0.326)がある (表2)。
  3. バルク乳氷点は季節変動が認められ、夏季に上昇、冬季に低下する。この変動は高氷点牛群、 平均氷点牛群、低氷点牛群(平均値±標準偏差から牛群を高・中・低に3区分)のいずれも同様の パターンである(図1)。
  4. バルク乳氷点と牛群検定乳氷点を比較すると、高氷点牛群では牛群検定乳氷点が低く有意な差が 見られる。この差は年間ほぼ一定であるため、原因はミルカー等からの水の混入が強く疑われる。 低氷点牛群においては差が認められない(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 生乳品質評価基準の1項目として、活用できる。
  2. バルク乳への混水防止の指導材料として活用できる。
図表1 220316-1.jpg
図表2 220316-2.jpg
図表3 220316-3.jpg
図表4 220316-4.jpg
カテゴリ 季節変動 評価基準

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる