タイトル |
鶏の野菜類に対する採食行動と野菜類添加が飼料要求率に及ぼす影響 |
担当機関 |
香川畜試 |
研究期間 |
2006~2006 |
研究担当者 |
安部正雄
大西美弥
今雪幹也
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発行年度 |
2006 |
要約 |
鶏に、アスパラガス新芽と野草(メヒシバ)を同時給与すると、野草は採食しアスパラガスは 採食しない。他の野菜類でも採食行動に差を認める。鶏雛に乾燥野菜類を飼料添加給与すると、飼料要求率は 対照区に比べニラ、野草は向上し、アスパラガス、キャベツでは低下する。
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キーワード |
鶏、家禽、採食行動、飼料要求率、野菜
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背景・ねらい |
アスパラガス栽培ハウス内の除草作業のため、卵用讃岐コーチン(以下「讃岐コーチン」)を 放飼したところ、野草類のみを採食しアスパラガスの新芽(以下「アスパラ」)を採食しなかった (H16年度既報告)。この植物類に対する鶏の採食行動の違いを確認するために、讃岐コーチンを用いて 野菜類同時給与時における採食行動を比較調査するとともに、採食行動と採食量、増体性、飼料要求率の 関連を調査する。
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成果の内容・特徴 |
- アスパラと野草を同時給与(1区4羽×2回、5日間)すると(写真1)、讃岐コーチン(140日齢)は 8羽中1羽のみがアスパラを継続的に軽度に採食するが、5羽は全期間まったく採食しない。野草は、 ほぼ全羽が好んで継続的に採食する(表1)。讃岐コーチンは、 アスパラと野草とを有意に区別して採食している。
- 讃岐コーチンによるアスパラハウス内での除草は、野草類を選択して採食する結果であると 推測される。
- 讃岐コーチンに野菜類(細ネギなど7種類)と野草を同時給与(1区4羽、3日間)すると、 細ネギ、水煮たけのこは採食するが、まめ、きゅうり、にんにく芽はほとんど採食しない。 讃岐コーチンは、種々の野菜類に対して異なる採食行動を取ることが分かる (表1)。
- すり下ろしたアスパラの穂先部分を付着させた野草と、無処理の野草を対比給与(1区4羽、3日間) すると、讃岐コーチンは双方を採食する。
讃岐コーチンが、アスパラの匂いと味が付いた野草を菜食することから、採食行動を決定するのは、 臭覚や味覚ではないことが分かる。 - 讃岐コーチン雛(8日齢)に乾燥粉末化した野草やアスパラなどの野菜類(7種類)を5%添加給与 (12日間)すると、飼料摂取量は、対照区に比べキャベツ、きゅうり添加で増加し、ニラ、オクラ添加では 減少する。終了時の平均体重は、対照区が最も重く、次いで野草、ブロッコリー添加となる。 アスパラ添加では有意に軽くなる(図2)。飼料要求率は、ニラ、 野草添加で対照区に比べ良くなる(図3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 鶏が、野菜類を含めて個々の植物に対して相違する採食行動を取ることから、除草剤の使用が 制限されるなど薬剤に頼らない農業が望まれている現状において、その採食行動は有畜農法などでの 活用が期待できる。
- メヒシバやニラの飼料添加により、対照区を上回る飼料要求率の改善が見られたことから、 その要因や有効成分を解析することが望まれる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
病害虫
アスパラガス
オクラ
乾燥
キャベツ
きゅうり
除草
除草剤
たけのこ
鶏
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にんにく
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薬剤
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