大区画ほ場における「つくし早生」の湛水土中直播栽培

タイトル 大区画ほ場における「つくし早生」の湛水土中直播栽培
担当機関 企画経営部
研究期間 1998~1998
研究担当者 陣内暢明
中原秀人
岩渕哲也
原田皓二
大賀康之
発行年度 1998
要約 大規模稲作農家の大区画ほ場における、直播適応性が高い「つくし早生」を用いた湛水土中直播栽培では、1ヘクタール当たりの労働時間は72時間で移植栽培の70%以下と省力的であり、移植栽培と同等の収量・品質が得られる。
背景・ねらい 水稲湛水土中直播栽培における問題点として、出芽苗立ちの不安定性、雑草防除の困難性及び倒伏による収量品質の低下等があげられる。そのため、直播適応性品種の選定、出芽苗立ちを安定させる初期の水管理、新規除草剤の適応性及び効率的な施肥法等の技術開発試験で得られた技術を体系化し、現地の大区画ほ場において新技術の有効性を実証する。
成果の内容・特徴
  1. 大規模稲作経営農家の大区画ほ場を用い、湛水土中直播栽培に関する新技術の現地実証を行った結果、移植栽培と同等の収量・品質が得られた(表1)。
  2. 1ヘクタールの大区画ほ場で直播栽培した場合の作業時間は71.8時間/ha、一般的な20~30アール区画で移植栽培した場合の作業時間は104.7時間/haであり、直播栽培での作業時間は移植栽培の70%以下と省力効果が高い(表2)。
  3. 直播栽培における省力化は、移植栽培での育苗作業(播種、水管理)、移植、穂肥散布が不要であることによる作業時間の短縮である。また、直播栽培では補助作業員は最大2人であることも作業員確保の面で有利である(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 稲作経営の規模拡大等にともなって直播栽培を導入する場合の普及資料とする。
  2. 耐倒伏性が優れる「つくし早生」を用いた結果である。
  3. 除草剤散布及び病害虫防除に乗用管理機を利用することにより、さらに効率的作業が可能となる。
具体的データ]
図表1 220750-1.gif
図表2 220750-2.gif
カテゴリ 病害虫 育苗 規模拡大 経営管理 雑草 直播栽培 省力化 除草剤 水稲 施肥 播種 病害虫防除 品種 水管理

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる