タイトル |
反応染料を使用したイグサ染色廃液の活性汚泥による浄化及び脱色処理 |
担当機関 |
福岡県農業総合試験場 |
研究期間 |
1997~1997 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1998 |
背景・ねらい |
反応染料で染色したイグサは塩基性染料に比べて日光堅ろう度及び摩擦堅ろう度が強いため、花莚以外にカラー畳など多様な製品への利用が期待できる。したがって、今後反応染料の使用量は増加するものと考えられるが、反応染料の廃液処理法については明らかでないので、排水指導基準まで浄化する方法を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- 反応染料の廃液を活性汚泥法で処理した液のCODは約1,044ppm、BODは約86ppmで、浄化率はそれぞれ約69%と約97%で、COD浄化率は塩基性染料の場合より低い(表1)。処理後の廃液は黒褐色を呈する。
- 活性汚泥法で処理した廃液に1%の過酸化水素水と1,500ppmの硫酸第一鉄を添加すると、3日後には約98~99%脱色でき、脱色後の廃液は淡黄色透明になる(表2)。
- 活性汚泥処理後の廃液を硫酸でpH=4.0にすると脱色が速くなり、1%の過酸化水素水と1,000ppmの硫酸第一鉄の添加で、1日後には約97%脱色でき、硫酸処理によって硫酸第一鉄の添加量を少なくすることができる(図2)。脱色後は水酸化ナトリウムで中和する。
- 中和後の廃液のCODをTOC(全有機炭素)から推察すると、指導基準である120ppm以下のおよそ40~100ppm程度である。
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成果の活用面・留意点 |
- イグサ染色指導資料として活用する。
- 過酸化水素水、硫酸及び水酸化ナトリウムは劇物なので取り扱いに注意する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
いぐさ
カラー
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