スクミリンゴガイ発生田での水稲湛水直播栽培における排水作溝時の土壌硬度

タイトル スクミリンゴガイ発生田での水稲湛水直播栽培における排水作溝時の土壌硬度
担当機関 福岡県農業総合試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 スクミリンゴガイ発生田での水稲の湛水直播栽培において、播種後の強制排水を実施するための作溝時の土壌硬度は、ゴルフボール沈下深が-3mm(ゴルフボールが土壌表面よりわずかに上に出る程度)以下である。
背景・ねらい スクミリンゴガイ発生田での水稲湛水直播栽培では、被害軽減のためには、播種後一定期間の潤土管理が基本であり、田面停滞水排除のための作溝が有効であることを明らかにした(平成9年度成果情報)。したがって、スクミリンゴガイ発生田では、作溝を早めに実施する必要があるものの、作溝時期の早限やその指標となる土壌硬度は明らかでない。
そこで、播種後の湛水日数及び作溝時期が溝の形成に及ぼす影響を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 作溝時のゴルフボール沈下深がマイナス側に大きい(ゴルフボールが土壌表面の上に出る)ほど、溝形成は良好であり、沈下深が-3mm以上になると急激に不良となることから、十分な溝形成が得られる土壌硬度は、ボール沈下深が-3mm以下である(図1)。この時のゴルフボールの状態はボールの上端が土壌表面よりわずかに上に出る程度である(図2)。
  2. ゴルフボール沈下深が-3mm以下であれば、播種直後及び播種後の湛水期間を2~3日とった場合でも作溝は可能で、播種後15日程度まで溝の機能を保つ(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. スクミリンゴガイ発生田での水稲直播栽培における田面停滞水排除のための指導資料となる
  2. ゴルフボール(約50g)は、地上1mから落下させて、田面を0とし、ボールの最上端の位置を測定する。
  3. 作溝は、乗用管理機や歩行型溝切り機を用いて、5~10m間隔で田面の低い所を重点的に実施する。
図表1 220762-1.gif
図表2 220762-2.gif
図表3 220762-3.gif
カテゴリ 直播栽培 水稲 スクミリンゴガイ 播種

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