高能力牛における分娩前21日からの泌乳期用TMRの飽食給与

タイトル 高能力牛における分娩前21日からの泌乳期用TMRの飽食給与
担当機関 長崎県畜産試験場
研究期間 1997~1997
研究担当者 園田裕司
井上哲郎
中里敏
吉田豊昭
発行年度 1998
要約 高能力牛の分娩前21日から泌乳期用のTMRを飽食すると、乳量の増加が期待される。また、分娩前後の事故・疾病もなく生涯高生産が期待できる。長崎県畜産試験場・酪農科
背景・ねらい 乳牛の改良はめざましく特に乳量の増加は著しいが、代謝病や繁殖障害、肢蹄病などの発生が多いことから産歴が少なく、耐用年数が短くなっている。また、乳牛の疾病、事故による廃用は分娩直後に多く、経営上の大きな問題となっている。そこで、遺伝的能力が高い乳牛の飼養管理を再度見直す必要があり、分娩前の飼料給与について検討する。
成果の内容・特徴
  1. リン及びカルシウムを添加しない泌乳期用と同一成分のTDN73%、CP16%のTMRを給与する(表1)。
  2. 分娩直前の乾物摂取量は体重比2%前後で、分娩直後もこの水準以上であり徐々に増加するがTDN充足率は不足する(表2)。
  3. 分娩直後を基準としたときの体重は、やや右下がりに推移する(表3)。
  4. 子牛の出生時体重は正常な範囲であり、繁殖成績も良好である。また、疾病の発生もない(表4)。
  5. 最高日乳量は慣行に比較してやや高く、その到達までの日数もやや早い傾向にある。また、泌乳量予測プログラムによる305日の推定乳量も高い(表5)。
成果の活用面・留意点
  1. 乾乳期までに適正なボディコンデションにしておく。
  2. 過肥牛については、給与量を調製する。
  3. 乾乳期中に添加剤としてのカルシウムは与えない。
図表1 220817-1.gif
図表2 220817-2.gif
図表3 220817-3.gif
図表4 220817-4.gif
図表5 220817-5.gif
カテゴリ 経営管理 飼育技術 乳牛 繁殖性改善

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