日本ナシ「新高」果実の比重測定によるす入り果の判別および発生予測法

タイトル 日本ナシ「新高」果実の比重測定によるす入り果の判別および発生予測法
担当機関 福岡県農業総合試験場
研究期間 1997~1998
研究担当者 牛島孝策
千々和浩幸
林公彦
発行年度 1998
要約 日本ナシ「新高」のす入り果は、収穫果実の比重測定により非破壊で判定でき、果実比重は果実横径と果実を水中に入れた時の浮上した部位の比により推定できる。収穫予定日2週間前の果実比重から、収穫期の果実比重およびす入り果発生の予測が可能である。福岡県農業総合試験場・園芸研究所・果樹部・落葉果樹研究室
背景・ねらい 日本ナシ「新高」は、「豊水」の後に収穫・出荷される中生品種で、本県ナシの推奨品種として重要な位置を占めている。しかし、「新高」は年により、また園地によりす入り果の発生が多くみられることがある。そこで、収穫果実のす入り果判別法および収穫前におけるす入り果の発生予測法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 日本ナシ「新高」のす入り果をその程度別に3段階に分類し果実比重を測定すると、す入り程度「少」の果実では比重が0.95±0.015、「中」の果実では0.92±0.016、「多」の果実で0.88±0.020である(図1)。
  2. 日本ナシ「新高」の果実比重は、果実横径とその果実を水中に入れた時に浮上した部分の直径の比から実用上十分な精度(実測値との差は平均 0.007)で推定できる(図2、表1)。
  3. 収穫予定日の2週間前に測定した果実比重が0.98以下であると、収穫時の果実比重は0.95以下となり、す入り果が発生する(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 「新高」の露地およびトンネル栽培に適用でき、す入り果が多く発生すると予想される時に活用する。
  2. 現地目合わせ会での収穫日決定に活用し、収穫予定日の2週間前に果実比重が0.98以下であれば、早めに収穫する。
  3. 予測には成熟の早い樹冠外周部の果実を5果程度用いる。
図表1 220850-1.gif
図表2 220850-2.gif
図表3 220850-3.gif
図表4 220850-4.gif
カテゴリ 出荷調整 日本なし 品種

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