ハウス高うね栽培における「ヒリュウ」台カンキツ品種の生育および収量

タイトル ハウス高うね栽培における「ヒリュウ」台カンキツ品種の生育および収量
担当機関 福岡県農業総合試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者 角利昭
大庭義材
堀江裕一郎
野方仁
涖原実
発行年度 1998
要約 カンキツのハウス高うね栽培で「ヒリュウ」を台木にすると、春枝の節間長が短くなり、葉も小型化し、わい性の特徴を示す。「今村温州」や「清見」では生育の抑制程度が強く、樹冠容積当たりの収量が多くなる。
背景・ねらい カンキツ高うね栽培は高品質な果実を生産するために県北を中心に取り組まれている。しかし、高うね栽培で従来から使用されているカラタチを台木にすると、樹勢の強い品種は枝梢の伸長量が多く、樹冠容積が大きくなりすぎ管理作業に支障をきたす。そこで、わい化効果があるとされる「ヒリュウ」を台木として数種のカンキツ品種を用いてハウス高うね栽培を行い、生育や果実収量に及ぼす影響を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 「ヒリュウ」台のカンキツは、従来のカラタチ台に比べると春枝の基部径が小さく、節間長が短く、短い春枝の発生割合も多くなり、葉が小型化する(表1)。
  2. 「ヒリュウ」台のカンキツは、従来のカラタチ台に比べると生育が抑制され、樹勢の強い「今村温州」や「清見」でその程度が高く、従来の台木の 4~ 5割程度の樹冠容積になる(表2)。
  3. 1樹当たりの累積収量は従来のカラタチ台に比較すると少ないが、樹冠容積当たりでは「ヒリュウ」台で多くなる(表2)。
  4. 根域を制限したハウス高うね栽培のため、果実品質は台木間での差はみられない(データ略)。
成果の活用面・留意点
  1. 高うね栽培で、樹勢が強く樹冠拡大が大きい品種の台木として利用できる。
  2. 「ヒリュウ」を台木とした場合、結実を始めると樹冠の拡大が抑制されるので、大苗育苗を行って栽植する。
図表1 220871-1.gif
図表2 220871-2.gif
カテゴリ 育苗 台木 品種 わい化 その他のかんきつ

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