コンテナを用いたカキ大苗育苗における発根促進剤の生育促進効果

タイトル コンテナを用いたカキ大苗育苗における発根促進剤の生育促進効果
担当機関 福岡県農業総合試験場
研究期間 1997~1998
研究担当者 牛島孝策
千々和浩幸
林公彦
発行年度 1998
要約 カキ苗の根部を高吸水性樹脂またはヒドロキシイソキサゾール液剤の希釈液に浸漬処理し、コンテナに植栽して1年間育成した大苗は、根量が増加し、根の呼吸量が高まり、新梢発生数が多くなって、総生長量が多くなる。福岡県農業総合試験場・園芸研究所・果樹部・落葉果樹研究室
背景・ねらい カキは耐乾性が弱く、特に苗木植栽時の土壌の乾燥は新根の発生を著しく抑制する。このため、カキでは苗木の活着が悪く、植栽1年目の新梢の発生数および伸長量が少なく、植え痛み状態となりやすい。ところが、苗木の根に発根促進剤を処理してコンテナに植栽し、1年間コンテナで育成した苗は露地に直接植栽した苗より生育が良好であり、移植用大苗としての利用の可能性がある。そこで、植栽時の発根促進剤により処理がカキ樹の生育に及ぼす影響を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. カキ樹の細根の呼吸量は、植栽する際に根を高吸水性樹脂またはヒドロキシイソキサゾール液剤の希釈液に浸漬処理して植栽することで高まる(表1)。
  2. コンテナに植栽して1年間育成したカキ樹の総乾物重は、植栽する際に根をヒドロキシイソキサゾール液剤、高吸水性樹脂等の希釈液に浸漬処理して植栽すると多くなり、根量もこれらの処理で多くなる(図1)。
  3. 同様に、植栽1年後のカキ樹の新梢発生数は、植栽時の高吸水性樹脂またはヒドロキシイソキサゾール液剤の希釈液に浸漬処理して植栽することで多くなり、1年間の総生長量も高吸水性樹脂またはヒドロキシイソキサゾール液剤処理で多くなる(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 露地栽培でのカキの新植または改植更新の際の苗の植え痛み防止、活着促進および活着後の生育促進の技術開発につながる。
図表1 220889-1.gif
図表2 220889-2.gif
図表3 220889-3.gif
カテゴリ 育苗 改植 かき 乾燥

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