若掘りゴボウの11〜12月出し栽培法

タイトル 若掘りゴボウの11〜12月出し栽培法
担当機関 福岡農総試豊前分場
研究期間 1997~1998
研究担当者 柴戸靖志
林田達也
濱地勇次
発行年度 1998
要約 11月から収穫できる若掘りゴボウの適応品種は「てがる」および「渡辺早生」であり、「渡辺早生」は遮光すると増収する。また、「てがる」は遮光すると岐根の発生が減少する。収穫適期は2品種ともに根径16~18mmであり、「てがる」は11月、「渡辺早生」は11~12月収穫に適する。福岡農総試豊前分場・普通作物・野菜研究室
背景・ねらい 福岡県における水稲後作野菜の一つである若掘りゴボウは、県産ブランド品目「博多新ゴボウ」として出荷されているが、現在の収穫期間は4~5月である。作期幅拡大のための前進化が望まれているが、4月以前に収穫する作型は確立されておらず、特に早期水稲作後の12月までに収穫する作型では、作付け期間が短かいことが問題となっている。そこで、若掘りゴボウの11~12月出し栽培法を確立するために、適応品種、播種期および発芽時の高温回避の遮光効果を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 「てがる」は根形が紡錘形をして根の首部が太り易く多収であり、「渡辺早生」は根形が円柱形をして収量性が優れている(図1、表1)。
  2. 8月下旬~9月上旬に播種すると11月中旬から収穫できる。また、「渡辺早生」では、播種時に遮光すると11月中旬の収量が増加する(表1、表2)。
  3. 乾燥する年においては播種が早いと岐根が多くなるが、「てがる」では、9月上旬の播種時に遮光すると岐根の発生が減少する(表3)。
  4. 「てがる」は12月収穫では裂根が発生し易いため11月に収穫する作型に向き、収穫適期は裂根の発生から根径16~18mmの時期である(表4)。
  5. 「渡辺早生」は11~12月に収穫する作型に向き、収穫適期は根重や裂根の発生から根径16~18mmの時期である(表4)。
成果の活用面・留意点
  1. 早期水稲後作や転換畑および畑地に導入できる。
  2. 水稲の跡地に導入する場合は十分に砕土し、畝の高さを35cm以上確保する。
  3. 乾燥する年は十分に潅水する。
  4. 「てがる」は裂根し易いので早めに収穫する。
図表1 220897-1.gif
図表2 220897-2.gif
図表3 220897-3.gif
図表4 220897-4.gif
図表5 220897-5.gif
カテゴリ 乾燥 ごぼう 出荷調整 水稲 播種 品種

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