タイトル |
パッションフルーツ鉢物の開花調節方法 |
担当機関 |
宮崎県総合農業試験場 |
研究期間 |
1998~1999 |
研究担当者 |
金丸俊徳
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発行年度 |
1998 |
要約 |
パッションフルーツ鉢物生産の場合、冬季最低温度摂氏15度以上で管理し長日処理を行うと開花が促進される。また、蔓の生育量は長日処理により旺盛になる。宮崎県総合農業試験場・亜熱帯作物支場
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背景・ねらい |
パッションフルーツは花と実の双方が同時に鑑賞できる鉢物で夏から秋出荷が主である。ここでは、宮崎の温暖多日照な気候を生かし初夏からの出荷を目指すために、開花促進を目的とした長日処理方法の検討を行う。
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成果の内容・特徴 |
- 「スリランカ3号」の1年生挿し木株(7号鉢植え)を用いた。枝は二本に整理して行燈仕立てとする。2月19日~4月21日まで長日処理を行い、処理期間中は最低夜温摂氏15度以上で管理する。
- 花芽は長日処理に関係なく3月18日に肉眼で確認した(データ略)。
- 平均開花始日は16時間日長区で4月22日、自然日長区で5月10日となり長日処理により約20日開花が早くなる。出蕾数、総開花数は長日処理を行うことで多くなる。着花節位については差がない(表1、図1、図2)。
- 蔓の生長量は長日処理により旺盛になり、16時間日長区では14時間日長区及び自然日長区より6月25日にはそれぞれ約40cm、約70cm長くなる(表1、図3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 加温と組み合わせた長日処理による開花促進効果が明らかになったことで、パッションフルーツの出荷の前進化が可能となり、出荷期間の拡大が出来る。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
亜熱帯
挿し木
出荷調整
パッションフルーツ
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