小ギク「夏風」のロックウール耕による均質キク苗の大量育苗技術

タイトル 小ギク「夏風」のロックウール耕による均質キク苗の大量育苗技術
担当機関 沖縄県農業試験場
研究期間 1997~1998
研究担当者 那須奏美
松本良徳
阿嘉良弘
発行年度 1998
要約 小ギク「夏風」のロックウール耕から大量、良質の挿し穂が生産され、その穂から良質苗が生産できるが、この品種の苗は長期保存が困難である。沖縄県農業試験場・園芸支場・花き研究室
背景・ねらい 沖縄県におけるキクの生産額は平成9年で131億円となっており、切り花の中で最重要品目である。これまでの本県におけるキク切り花栽培は冬春期主体で展開されてきたが、市場の大型化による周年供給が強く求められている。その為、ロックウール耕による育苗技術を検討した。
成果の内容・特徴
  1. ロックウール耕の養液濃度をEC1.5~2.0で親株養成を行うと土耕区と比較して1株当たりの採穂量が約1.65~2.00倍と多くなる(図1.図2)。
  2. ロックウール耕で養成された挿し穂苗は土耕区の挿し穂苗と比較して茎葉重、根重が勝る(表1)。
  3. 苗の冷蔵保存については20日目から苗の黄化率が高くなり、長期保存が不可能である(表2)。
  4. ロックウール耕は良質な挿し穂が生産されるが、生産コスト面から考えると検討が必要である。
成果の活用面・留意点
  1. 高温期はセルトレイ内の乾燥が速いので灌水はこまめに行うこと。
  2. 苗冷蔵をする時は、苗の培養土の水分をある程度乾かしてから、新聞に包み冷蔵する。
図表1 220939-1.gif
図表2 220939-2.gif
図表3 220939-3.gif
図表4 220939-4.gif
カテゴリ 育苗 乾燥 きく コスト 品種

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