茶園用ペースト状肥料かん注施肥機の開発

タイトル 茶園用ペースト状肥料かん注施肥機の開発
担当機関 福岡県農業総合試験場
研究期間 1997~1998
研究担当者 江上修一
久保田朗
森山弘信
清水信孝
中村晋一郎
発行年度 1998
要約 茶園用ペースト状肥料かん注施肥機をメーカーと共同開発した。この機械によるかん注施肥の作業時間は10a当たり約25分である。また、本機は傾斜地、礫に富む圃場において、平坦地と同様に高い精度でかん注作業を行うことができる。
背景・ねらい 茶栽培において、生産性の向上と環境保全の観点から有効な施肥技術の一つとして、ペースト状肥料のかん注施肥法があげられる。しかし、現在のかん注施肥作業では、専用の機材が存在するものの、人力作業によるため、多大な手間と労力を要している。そこで、茶園において省力的にかん注施肥作業が行える自走式かん注施肥機の開発に取り組む。
成果の内容・特徴
  1. 野菜畑用のかん注施肥機をベース機として、茶園用の自走式ペースト状肥料かん注施肥機をM社と共同で開発した(図1)。
  2. 本機は、10a当たり約25分の作業時間で、深さ16cmの土中に30cmのかん注ピッチ、2条(条間35cm)でのかん注施肥作業を行うことができる(表1)。
  3. 本機は8度の傾斜圃場や礫にすこぶる富む圃場においても高い精度でかん注作業を行うことができる(表2、表3)。
成果の活用面・留意点
  1. この機械の使用にあたっては、28cm以上の畦間、80cm以上の旋回スペース及び段差のない圃場への進入ルートの確保が必要である。
  2. 本機はかん注地点に径15cmを超える礫を有する圃場では、作業安定性を欠くことがある。
図表1 220940-1.gif
図表2 220940-2.gif
図表3 220940-3.gif
図表4 220940-4.gif
カテゴリ 肥料 傾斜地 施肥

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