早期水稲コシヒカリにおける被覆尿素肥料の冬期施肥法

タイトル 早期水稲コシヒカリにおける被覆尿素肥料の冬期施肥法
担当機関 宮崎県総合農業試験場
研究期間 1997~1997
研究担当者 横山明敏
黒木正晶
三浦猛夫
発行年度 1998
要約 早期水稲「コシヒカリ」の全量基肥施肥を被覆尿素肥料を用い、比較的降雨の少ない低温期(2月から3月上旬)に行うと、移植期まで肥料の溶出はほとんどなく、収量は対照に比べて10から15%程度増収し、省力化と施肥期の拡大が図れる。宮崎県総合農業試験場・環境部
背景・ねらい 早期水稲の施肥は、従来は植代施肥で移植期の数日前に行われていたが、高齢化、兼業化、規模拡大など様々な農業環境の変化により、移植期の1ヶ月程度前から、粒状配合肥料を乾田状態で施肥する農家がみられ、環境保全の点で問題があるため、環境への負荷が少なく、省力的でしかも施肥期の拡大が出来る施肥法を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 早期水稲「コシヒカリ」栽培において、シグモイドタイプ(100日)とリニアタイプ(40日)の被覆尿素肥料を7:3に混合し、2月と3月上旬に全量基肥施肥(N8kg/10a)すると、単位当たりの粒数が増加し被覆尿素肥料区は対照に比較して10~15%程度増収する(表1)。
  2. 2月から3月の低温時期の平均地温は、摂氏15度以下で推移する(図1)。
  3. 被覆尿素肥料からの窒素の溶出は、移植期までほとんど見られない(図2)。また、被覆尿素肥料からの溶出パターンは、施肥時期に関係なくほぼ同様の溶出パターンを示し、施肥期が拡大できる(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 宮崎県の早期水稲地帯に適用できる。
  2. 湿田では、肥料が溶出する恐れがあるので適用しない。
  3. リン酸、加里はPK肥料で施す。
図表1 221004-1.gif
図表2 221004-2.gif
図表3 221004-3.gif
カテゴリ 肥料 規模拡大 省力化 水稲 施肥

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