液面上下式簡易水耕栽培装置利用によるサラダナ、葉ネギの効率的な生産

タイトル 液面上下式簡易水耕栽培装置利用によるサラダナ、葉ネギの効率的な生産
担当機関 福岡県農業総合試験場
研究期間 1997~1998
研究担当者 井手治
森山友幸
姫野修一
発行年度 1998
要約 イチゴ棚式育苗システムを利用した液面上下式簡易水耕栽培法によりサラダナ、葉ネギを効率的に生産できる。水耕栽培期間は養液への空気の供給および秋冬季の加温により短縮できる。本栽培法は土耕栽培に比べて省力・低コストである。福岡県農業総合試験場・園芸研究所・施設機械研究室
背景・ねらい 養液栽培は、管理・収穫作業の省力化や作業環境の快適化等の面、および生産された野菜が清浄な野菜として市場で高い評価を受け、施設面積の伸びが期待されている。また、平成5年度に開発し、イチゴ棚式育苗システムは現在かなりの普及がみられる。そこで、棚式育苗システムの汎用利用を図るため、新しく開発した液面上下式の簡易水耕装置によるサラダナ、葉ネギの効率的な栽培法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 本栽培法は、養液の液面を上下させ、空気を根部に供給するためサラダナや葉ネギの生産が可能で、秋冬季は加温により生育速度が早まり、水耕栽培期間を湛液水耕より短縮することができ効率的な生産が可能である(表1,表2、一部データ略)。
  2. 本栽培法は土耕栽培に比べて圃場作業がなく生育速度も早いため、1作当たりの労働時間は154hr/10aと極めて少ない。また、慣行栽培に比べて種苗費や施設費は多いが、労働費が約1/2に短縮できるために生産費は少なくて済む(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 育苗はウレタンキューブで行い、サラダナは葉数4枚程度で、葉ネギは草丈5cm程度でパネルへ定植する。
  2. 定植時には植傷みを軽減するために遮光を行い、定植後5日間程度は根が弱いため液面の上下操作は行わない。
  3. 本システムの栽植間隔は株間、条間ともに15cmであり、10a当たり栽植株数は約28,000株となる。
図表1 221027-1.gif
図表2 221027-2.gif
図表3 221027-3.gif
カテゴリ 育苗 いちご 栽培技術 省力化 水耕栽培 低コスト ねぎ 養液栽培

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