水稲の打込み式湛水土中点播栽培における出芽・苗立ち向上のための初期管理技術

タイトル 水稲の打込み式湛水土中点播栽培における出芽・苗立ち向上のための初期管理技術
担当機関 筑後分場
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 水稲の打込み式湛水土中点播栽培では、播種当日に代かきを行い、打込み速度8~14m/sで播種することにより、出芽深度が確保できる。さらに播種後から出芽揃い期までの落水管理によって浮苗が防止され、苗立ちが向上する。
背景・ねらい 水稲の打込み式湛水土中点播栽培は、苗立ちが株状となり、受光態勢や耐倒伏性に優れるため、直播水稲の安定生産技術として期待されている。直播栽培における水稲の出芽・苗立ちの安定化は、適用品種の選定や雑草防除とともに、安定生産のための重要課題の一つである。そこで、出芽・苗立ちの安定化を図るための、代かき条件、播種時の水量、打込み速度並びに播種後の水管理など初期管理技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 出芽深度を確保し、浮苗を少なくするためには、移植栽培の慣行よりやや少ない水量(土壌面が70~80%露出する程度)で、播種当日に代かきを行う。播種時の水量が少ない場合は出芽深度が浅くなる(表1)。
  2. 播種時の打込み速度は8~14m/sとする。前作の麦わらをすき込んだ場合は14m/sとし、出芽深度を確保する(表1、表2)。
  3. 浮苗を防止し、苗立率を向上させるためには、播種直後から出芽揃い期(播種7~9日後)まで落水管理とする(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 水稲の打込み式湛水土中点播栽培の普及指導資料として活用する。
  2. 播種後から出芽揃い期まで落水管理とするが、雑草の発生が多い場合には早めに入水して、除草剤を散布する。
  3. スクミリンゴガイ侵入田における水管理は、平成9年度成果情報を参照のこと。
図表1 221074-1.jpg
図表2 221074-2.jpg
図表3 221074-3.jpg
カテゴリ 病害虫 管理技術 雑草 直播栽培 除草剤 水稲 スクミリンゴガイ 播種 品種 水管理

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