タイトル |
ビール大麦新品種「ほうしゅん」の高品質・安定生産のための最適播種期と出芽本数 |
担当機関 |
福岡県農業総合試験場 |
研究期間 |
1998~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
ビール醸造用二条大麦品種「ほうしゅん」の高品質・安定生産のためには、最適播種時期は、ビール大麦の播種適期の範囲内の12月1半旬、出芽本数で150本/m2が適当である。
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背景・ねらい |
ビール大麦新品種「ほうしゅん」(旧系統名九州二条12号)は、早生で、大麦縞萎縮病とうどんこ病に複合抵抗性であり、収量性、醸造適性が優れる。このため、平成10年度に福岡県で準奨励品種として採用され、今後の普及が期待されている。そこで、「ほうしゅん」の高品質・安定生産のための播種時期と播種量を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 収量、外観品質および麦芽品質は、出芽本数よりも播種時期の影響が大きい(表1)。11月中旬播では側面裂皮粒が発生し、検査等級が低下する。また11月6半旬播でも側面裂皮粒が多発することがある(表2)。晩播ほど収量は低下するが、12月1半旬播では11月6半旬播と同程度の収量を得ることができる(表2)。麦芽品質は12月1半旬播でも11月6半旬播と同程度の麦芽品質を確保できる(表2)。
- 出芽本数が100~250本/m2の範囲では出芽本数が多いほど穂数は多くなり、倒伏程度は大きくなる。収量は、出芽本数150本/m2と200、250本/m2とで差はみられない(表3)。外観品質や麦芽品質は、出芽本数による影響は小さい(表1、表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 麦栽培技術指針に登載し、「ほうしゅん」の高品質・安定生産のための資料として活用できる。
- 千粒重45g、出芽率90%として、出芽本数150本/m2となる播種量は10aあたり7.5kgを目安とする。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
萎縮病
うどんこ病
大麦
栽培技術
新品種
抵抗性
播種
品種
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