タイトル |
飼料イネKB3506の多収栽培法 |
担当機関 |
宮崎県総合農業試験場 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
飼料イネとして有望視している水稲インド型系統のKB3506は、再生株を利用した2回刈りで、10a当たり2tの乾物収量が得られる。この場合、移植時期は4月上~中旬、刈取時期は2回とも乳熟期であり、施肥体系は窒素成分で基肥0.9kg/a、穂肥0.3kg/a(出穂前10日)、さらに1回目刈取直後の追肥0.5kg/aとする。
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背景・ねらい |
湿田等での転作作物として、また自給粗飼料の確保の面から飼料イネが注目されているが、これまでに日本型稲より生育量の大きいインド型稲の方が、乾物収量が多く飼料イネに適していることを明らかにした。しかし、粗飼料としての利用に当たっては生産コストの低減を図る必要があり、より多収のために2回刈りの適応性や施肥量の検討を行った。
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成果の内容・特徴 |
- KB3506の稈長は100cmを越えるが、多肥栽培でも倒伏に強く、機械刈りに適する(表1)。
- 基肥施用量が多いほど生育量が大きくなって1番草の乾物収量が増加する。基肥0.9kg/aの施用によって1番草と2番草の合計が10a当たり2tになる(図1)。
- 穂肥の施用は、1番草への増収効果を高め、穂肥0.3kg/aの施用によって乾物量が最大24kg/a増える(図2)。
- 出穂後10日目の1回目刈取り直後の追肥は、2番草の再生能力を高め、追肥0.5kg/aの施用によって乾物重が最大10kg/a増える(図3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 1回目刈取後の水管理は再生稲の生育を良くするため潤土管理とする。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
コスト
水稲
施肥
水管理
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