麦類貯蔵種子の栽培特性と収量性

タイトル 麦類貯蔵種子の栽培特性と収量性
担当機関 福岡県農業総合試験場
研究期間 1998~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 麦類の短期貯蔵種子(2年5カ月)の栽培特性と収量性は、当該年度産種子(5カ月)と同程度で、貯蔵種子の発芽率が80%以上であれば種子としての適格性を具備しており、実用上問題はない。
背景・ねらい 採種計画上または気象災害等により1年もしくは数年間、貯蔵された種子を使用することがある。貯蔵種子の適格性については発芽力と出芽率のみで検討したものが大部分で、生育ステージおよび収量性まで含めて検討した報告はない。そこで貯蔵期間が異なる場合の発芽率が80%以上である麦類種子の栽培特性および収量性を検討し、貯蔵種子の適格性を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 貯蔵期間の長短と出芽後3カ月の生育との間には一定の関係は認められず、初期生育に対する貯蔵期間の影響はない。一方、種子の充実度に対する影響が認められ、千粒重が重い生産年次の種子は地上部乾物重が重い(n=12,r=0.663*)(表1)。
  2. 短期貯蔵種子(2年5カ月)の出穂期、稈長、穂長、穂数は当該年産種子(5カ月)に比べて有意な差は認められず、同じ生育特性を示す。一方、長期貯蔵種子(10年5カ月~16年5カ月)では出穂期の変動と稈長が短くなり、穂数が少なくなる品種が認められる(表1)。
  3. 収量構成要素、収量および検査等級において、短期貯蔵種子が当該年産種子に比べて有意な差で劣ることは認められないが、長期貯蔵種子ではm2当たり穂数が減少し、千粒重が軽くなって収量が劣る品種が認められる(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 採種技術指針に登載し、良質種子生産技術のための知見として活用できる。
図表1 221090-1.jpg
図表2 221090-2.jpg
カテゴリ 長期保存・貯蔵 品種

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