タイトル |
食品加工用有色カンショ「アヤムラサキ」、「ジェイレッド」の選定と栽培特性 |
担当機関 |
宮崎県総合農業試験場 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
食品加工用カンショとして「アヤムラサキ」と「ジェイレッド」を選定し、栽培特性を明らかにした。窒素施肥量は「コガネセンガン」と同様、0.4~0.8kg/a、畦幅90cmの場合、株間は30cm(370株/a)とすることが適当である。
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背景・ねらい |
本県のカンショ栽培面積は、価格の低迷、労働力不足等から原料用を中心として減少傾向にあるが、畑作経営の中では輪作体系上重要な作物となっており、澱粉原料用からの転換と併せて焼酎・食品加工用カンショの生産振興を図る必要がある。そのため、食品加工を目的とした有色カンショについて、収量性、加工適性の両面から宮崎県に適した優良品種を選定し、その安定生産技術を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- 食品加工用カンショとして、「アヤムラサキ」と「ジェイレッド」を選定した。「アヤムラサキ」は「コガネセンガン」と比較して収量は低いが、既存の紫色品種の中では肉色の紫程度が濃く、多収であり、パウダーや色素原料等に適している。「ジェイレッド」は「ベニハヤト」よりも収量が高く、形状の揃いが良い。また、切干歩合が低い特徴を有しておりジュース用に適している(表1)。
- 畦幅90cmで、「アヤムラサキ」は株間30cm、窒素1.2kg/a、「ジェイレッド」は株間50cm、窒素1.2kg/aの組み合わせの場合が最高収量を示したが、イモが極端に肥大したり、屑イモの発生を少なく押さえるためには、株間は「アヤムラサキ」では30~40cm、「ジェイレッド」では30cmに植付け、窒素は0.4~0.8kg/aが適当と判断された(表2、表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 栽培指針策定のための参考資料として活用する。
- 多肥栽培で多収となるが、窒素0.8kg/aを限度とする。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
加工
加工適性
かんしょ
経営管理
施肥
品種
輪作体系
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