タイトル |
乗駕発見棒を利用した簡易な牛の発情発見技術 |
担当機関 |
沖縄県畜産試験場 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
乳用牛および肉用牛の発情発見を容易にするため、牛床から180[cm]の高さに乗駕発見棒を設置すると、牛が乗駕することにより発見棒は94.9%の確率で落下し、発情の兆候を知る有効な手がかりとなる。沖縄県畜産試験場・大家畜室
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背景・ねらい |
家畜での受胎率向上ならびにそれらの技術を利用した分娩間隔短縮は畜産経営安定に寄与すると考えられる。乳用牛および肉用牛の分娩間隔短縮には、発情発見が基本であり、重要である。そこで、発情した牛が他の牛に乗駕を許容するのを利用した、両側を固定しない高飛びの棒のような乗駕発見棒の設置(図1)により、発情の簡易発見技術を開発する。
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成果の内容・特徴 |
- 試験に供したホルスタイン搾乳牛12頭の平均体高は144[cm]で、最高値が149㎝、最低値が138㎝、平均体重は607㎏で、黒毛和種繁殖雌牛14頭の平均体高は128㎝で、最高値が136㎝、最低値が124㎝、平均体重は427㎏である。乗駕発見棒の牛床からの高さは180、190、200および210㎝で、乳牛での乗駕発見棒設置頻度は約380m2に1本である。
- 乗駕時での乗駕発見棒の落下割合はホルスタイン種で180[cm]の高さが93.9%と最も高く、黒毛和種では、180㎝で95.6%、190㎝で84.4%の割合で落下する(表1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 群飼で簡易な発情発見に活用できるが、発情個体の特定は出来ない。
- 乗駕発見棒が床面に落下しないように、受皿から10[cm]程度の余裕をもって紐で吊るなどの工夫が必要である。
- 乗駕発見棒の設置場所は、牛が集まりやすい場所が良い。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
経営管理
受胎率向上
肉牛
乳牛
繁殖性改善
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