タイトル |
イタリアンライグラス草地における黒毛和種去勢牛の輪換放牧 |
担当機関 |
長崎県畜産試験場 |
研究期間 |
1999~2001 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
イタリアンライグラス草地における輪換放牧を昼間利用し、夜間は舎飼いした黒毛和種去勢育成牛は、体重比0.8%の濃厚飼料給与で、DG0.9kg程度の増体量が可能である。長崎県畜産試験場・肉用牛科
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背景・ねらい |
離乳後の子牛は、市場出荷時まで舎飼いされるのが一般的であるが、この時期に放牧を行うことにより飼養管理の省力化、飼料費の低減、及び粗飼料の摂取量増加による反芻胃の発達が期待される。そこで、離乳から市場出荷まで昼間放牧と夜間舎飼いを組み合わせ、低コスト肥育素牛生産技術の確立を図る。
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成果の内容・特徴 |
イタリアンライグラス人工草地0.68haを用い、黒毛和種去勢子牛3頭を96日間(10年11月27日~11年3月2日)輪換放牧した(表1)。
- イタリアンライグラス草地における放牧期間通算DGは平均0.88kg/日であり、体高は全国和牛登録協会去勢数値と同等以上の発育が可能である(表2)。
- 育成牛は総養分摂取量のうち約60%をイタリアンライグラス生草から摂取するので、その分畜舎での乾草の給与量が節約できる(表3)。
- 血液性状は正常値で推移し、疾病・下痢等の発生もなく、健康な肥育素牛に育成できる(表4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 放牧により管理労力等の省力化につながる。
- 耕作放棄地等未利用地の有効活用ができる。
- 放牧開始時は脱柵等の危険性があるため、放牧馴致を行う。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
イタリアンライグラス
飼育技術
出荷調整
省力化
低コスト
肉牛
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