タイトル |
ヨモギ粉末給与による良食味豚肉の生産 |
担当機関 |
福岡県農業総合試験場 |
研究期間 |
1998~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
生体重70kgから豚にヨモギを1~3%添加した飼料を給与すると、背脂肪厚、赤肉中粗脂肪含量及び腸内内容物中の大腸菌群数が低くなる。ロース肉の官能検査では、ヨモギ 3%添加飼料を給与した場合サッパリしており好ましいとの評価が多い。枝肉 1kg当たりの飼料費はヨモギ1%添加では4.8円、3%添加では9.6円高くなる。
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背景・ねらい |
最近の消費者は、食品に対する健康志向が強く、豚肉に対しても健康的なイメージの強いものを求めている。また養豚経営においては、付加価値を高め、収益性を上げるため、飼料、品種等に特徴を持たせた地域銘柄豚の開発が各地で行われている。そこで、健康的なイメージの強いヨモギを飼料に添加給与し、発育、肉質への効果を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- ヨモギを給与した場合、背脂肪厚が薄くなる傾向にあり、1日平均増体量、飼料要求率、枝肉歩留、ロース芯面積はほぼ同じである。腸内内容物中の大腸菌群数は、ヨモギの添加率が高くなるにしたがって少なくなる(表1)。
- ロース赤肉中の粗脂肪含量は、ヨモギを給与した場合低くなる傾向にある。官能検査では、基礎飼料給与に比べて、ヨモギ 3%添加飼料を給与した場合、サッパリしていると感じる、肉の味が好ましいとの評価が多かった(表2)。
- ヨモギを給与した場合、枝肉1kgあたりの飼料費で見た場合、1%添加で4.5円、3%添加で9.6円高くなる(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 県産銘柄豚開発の技術指針として活用できる。
- ヨモギの添加率は、銘柄豚の販売戦略を加味して決定する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
経営管理
品種
豚
よもぎ
良食味
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