タイトル |
ブドウ「巨峰」ウイルス無毒樹の1果房当たり最適葉数 |
担当機関 |
長崎県果樹試験場 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
露地栽培のブドウ 「巨峰」ウイルス無毒樹の満開期の1果(花)房当り 葉数は16枚程度が、1粒重が重く、果皮色及び糖度が優れるなど果粒形質が良く、翌年の萌芽率、着花率、有核果粒率など樹体生育も良く、最適である。また16枚区の収穫時の葉面積指数(LAI)は約2である。
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背景・ねらい |
ブドウ「巨峰」は果粒肥大、果皮色、萌芽率、着花率などに対して1果(花)房当りの葉数の影響が大きいと云われている。しかし、生産現場のブドウのウイルス無毒樹は保毒樹に比べ樹勢が旺盛であることから、樹当たりの房数を保毒樹より多く付け1果房当たりの葉数を少なくしている園が多い。その結果、着果過多となり小果粒化、萌芽率や着花率の低下を招いている。そこで、ウイルス無毒樹で良形質果粒を連年安定生産するための1果房当たりの最適葉数を検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 1果(花)房当りの葉数が増加するに従って、処理当年の1粒重は重く、果皮色は向上し、糖度は高くなる。しかし、満開期の1果(花)房当りの葉数が20葉になると1粒重は16枚区に比べ軽く、果皮色は悪く、糖度は低くなる。果粒形質のためには、満開期の1果(花)房当りの葉数は16枚程度が最良である(表1)。
- 翌年の生育状況は16枚区が萌芽率、着花率、有核果粒率が高い。16枚区の収穫時の葉面積指数(LAI)は約 2である(表2)。
- 翌年の果粒形質は16枚区が1粒重、果皮色、糖度共に優れている(表3)。
- 以上の結果、ブドウ「巨峰」ウイルス無毒樹による良形質果粒を連年安定生産するための1果(花)房当たりの葉数は16枚程度である。
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成果の活用面・留意点 |
- 強樹勢のブドウ「巨峰」ウイルス無毒樹で活用できる。
- 1m2当たりの着房数を5房とする
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
ぶどう
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