タイトル |
加温ハウス栽培のカンキツ「不知火」果実の予措・貯蔵温度と貯蔵性 |
担当機関 |
熊本県農業研究センター |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
加温ハウス栽培のカンキツ「不知火」果実は、摂氏10~15度で予措することで果皮色及び糖度が高くなり、予措後果実をポリ個装し摂氏5度で貯蔵することで、減量が少なく貯蔵性が向上する。熊本県農業研究センター・果樹研究所・常緑果樹部
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背景・ねらい |
加温ハウス栽培により生産された新カンキツ「不知火」果実の長期貯蔵技術を確立するため、予措および貯蔵における適正温度条件について検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 12月中旬に収穫した、加温ハウス「不知火」果実を摂氏10度及び摂氏15度で予措(約一ヶ月間)することによりa/b(色差計値)が高くなり果皮色は向上する。
- 摂氏5度の予措では、果皮の萎凋程度が少なく予措効果が不足し、摂氏20度では果皮色が処理前より退色する。
- 予措後、ポリ個装した果実の貯蔵における、果実重の減少及び腐敗を含めた減量は、摂氏5度<摂氏10度<摂氏15度となり、貯蔵温度を低くするほど貯蔵性は向上する。
- 以上のことから、ハウス栽培「不知火」果実の予措においては、摂氏10~15度が適温であり、貯蔵中の温度は、摂氏5度前後の低温条件ほど長期間貯蔵することが可能となる。
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成果の活用面・留意点 |
- 加温ハウス栽培「不知火」果実の予措及び貯蔵における温度管理の目安として活用し、露地栽培「不知火」の貯蔵温度管理に活用できる。
- 露地栽培果実の予措については、生育期や収穫直前の気象条件により、園地や年次で果実や果皮の形質が異なるので、それぞれの対応が必要である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
温度管理
長期保存・貯蔵
その他のかんきつ
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